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市民マラソン中止を正式決定 五輪テスト大会、感染拡大で:北海道新聞 どうしん電子版 - 北海道新聞

 東京五輪・パラリンピック組織委員会と道、札幌市は19日、同市内で実務者会議を開き、来月5日に同市中心部で行われる五輪マラソンのテスト大会で開催予定だった10キロの市民マラソンについて、実行委が中止を決めたことが報告された。国内外のトップ選手が走るハーフマラソンは予定通り実施し、マラソン日本代表の男女6人のうち5人が出場する予定。新型コロナウイルスの感染対策のため、沿道観戦は自粛を呼び掛け、テレビやラジオなどでの視聴を促す。

 テスト大会は、道や札幌市などによる「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021実行委員会」の主催で、市民マラソンは2500人が出場予定だった。実行委は中止の理由について、新型コロナの変異株の感染拡大により「札幌市対象の不要不急の外出、他地域との往来自粛が5月14日まで延長されたため」などとしている。参加料は全額返還する。

 五輪コースのフィニッシュ地点の運営テストを行うため、実業団や大学生の選手約50人による10キロマラソンは予定通り行われる。

 ハーフマラソンには、マラソン日本代表男子の中村匠吾(富士通)、服部勇馬(トヨタ自動車)、女子の前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)、一山麻緒(ワコール)がエントリー。米国を拠点とする男子の大迫傑(ナイキ)は出場しない。9カ国の男女選手13人も招待する方向で調整しており、100人~120人の出場を見込んでいる。

 新型コロナの感染拡大防止のため、会場への市民の往来が避けられない場合に備え、ボランティアに協力を依頼してコース沿いで観戦自粛をアナウンスするほか、スタート、フィニッシュ地点の周辺に一般の立ち入り規制ゾーンを設置。全ての出場選手にPCR検査などを実施する。実行委は「医師ら専門家の助言、関係機関からの指導を受けながら万全の体制を整える」としている。

 札幌市や道は、五輪マラソンコースの一部を走る市民マラソンを、五輪本番への機運醸成につなげたい考えだった。だが、同市の中田雅幸スポーツ局長は「コロナの変異株で医療が逼(ひっ)迫(ぱく)する状況。ランナー2500人を集めるのは適切ではない」と話す。

 ハーフマラソンは大通公園をスタートし、変則3周の五輪マラソンコースを1周してJR札幌駅北側近くでフィニッシュ。10キロは大通発でマラソンコース北側を走って大通でフィニッシュする。(根本剛、五十嵐俊介)

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