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斎藤佑樹「投げられる喜び」174日ぶり実戦登板で29球、最速135キロ - ニッカンスポーツ

右肘靱帯(じんたい)断裂から復活を目指す日本ハム斎藤佑樹投手(32)が8日、故障後初めて打者相手に投球した。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で万波(2打席)、田宮(2打席)、細川(3打席)に対して実戦形式で対戦。29球を投げ、安打性は2本。細川からはツーシームで空振り三振を奪う場面もあった。最速は135キロだった。

打者に対して投球するのは昨年10月16日イースタン・リーグ巨人戦(ジャイアンツ)以来174日ぶりとなった。「楽しいですね。とりあえず投げられて良かった。(右肘は)感じ方として全く問題ないです。投げられる喜びは感じています」と久しぶりのピッチングに笑顔。今後は「しばらく、この感じを続けていくと思います」と、対打者相手の投球の中で強度を上げながら実戦復帰を目指していくことになる。ここまでのリハビリは「(順調に)来ていると思いますが、ゴールは1軍の試合で結果を出すこと。もっと試合勘を付けていきたい」と前を向いた。

★日本ハム斎藤の右肘靱帯断裂からの歩み

20年10月16日 イースタン・リーグ巨人戦(ジャイアンツ)で登板し、右肘の大きな異変を感じる。「痛みが走り、力が入らない状態があった」。

同18日 MRI検査で右肘靱帯が断裂していたことが発覚。

同12月9日 契約更改後の会見でシーズン終了後にPRP療法などを受け、リハビリを開始していることを明かす。

21年1月5日 球場開きとなった鎌ケ谷で自主トレ。「体の状態は、肘以外は全部元気なのでね。あとは肘を早く治して、それまでに備えておくという感じですね」。1月中に投球動作を再開し、春季キャンプへ備えた。

同2月1日 国頭での2軍キャンプ初日、一番乗りの午前9時半にブルペン入り。2度の小休止を挟んで200球を投じた。

同9日 リハビリの一環で約200球の投げ込みを継続。球速は約120キロ。

同12日 栗山監督が2軍キャンプを視察。ブルペンでの斎藤の姿に「ああいう表情で野球をやっているのを見ると、涙が出ちゃう」。

同19日 名護での2軍練習に参加。ブルペンで約200球を投げ、肩と肘への負担を減らした新フォームに手応え。「いい方向にいってくれると思う」。

同24日 名護での2軍練習で栗山監督が見守る中でブルペン入り。21日に解禁したスライダー、チェンジアップ、フォークを織り交ぜ、約150球。力を入れた球は約130キロをマーク。

同26日 2軍キャンプが終了。以降は鎌ケ谷でリハビリを進めた。

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