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「一代年寄には根拠ない」特例見直しを有識者会議提言 - 読売新聞

 大相撲の将来あるべき姿について議論する日本相撲協会の第三者機関「大相撲の継承発展を考える有識者会議」(委員長=山内昌之・東大名誉教授)の最終会合が19日、東京・両国国技館で開かれ、八角理事長(元横綱北勝海)に提言書を提出した。提言書は「大相撲の神事に由来する古典的な伝統・精神・技法を守るべき原理原則と見なし、継承発展させていく」との方向性を示した。

 その上で、功績顕著な横綱に対し一代限りで認めていた「一代年寄」の特例について見直しを提言した。歌舞伎などの伝統芸能を例に「名跡は受け継がれることで価値が増す」とし、名跡の弟子への継承が認められない点が伝統にそぐわないと指摘。現在の相撲協会の定款にも規定はないとして、「一代年寄の名乗りを認める根拠は見いだされない」との見解を示した。この提言について、八角理事長は「理事会でも審議していきたい」と述べた。

 有識者会議は元横綱日馬富士による傷害事件などの不祥事をきっかけに、2019年に設置。提言書ではスポーツ庁が策定したスポーツ団体ガバナンスコードの趣旨を尊重し、女性の外部理事登用も進言した。第三者機関として「守るべき伝統を再確認する委員会」の創設も提言した。

 ◆一代年寄=多大な功績を残した横綱に本人一代に限り、引退後も現役のしこ名で年寄資格が与えられる特例。相撲協会が理事会で審議して決める。1969年の大鵬が初の例で、北の湖、貴乃花の計3人に贈られた。千代の富士は辞退した。

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