(セ・リーグ、阪神7-1巨人、2回戦、阪神2勝、7日、甲子園)プロ初勝利を目指して奮闘するD2位・伊藤将(JR東日本)を勇気づけたのは、開幕からの連続試合安打を「11」に伸ばした糸原だ。
「ルーキーの伊藤(将)がすごい頑張っていたので、しっかりと援護ができてよかったと思います」
試合後、並んでヒーローインタビューを受ける左腕をねぎらった。勝負を決めた一打は、近本の適時打で2-0とした四回、なおも2死一、三塁の場面だ。
「積極的に自分でも仕掛けていこうと思っていた」
代わったばかりの巨人の2番手左腕、大江の初球、ランエンドヒットのサインに136キロ直球を右中間へ。今季3度目の猛打賞は2点二塁打となった。一回には左前打を放ち、三回には四球で出塁した近本とのヒットエンドランを決める右前打で無死一、三塁。ここで二盗成功。慌てた巨人の捕手・大城の悪送球を導き、足で先制に貢献だ。
打率・422。好調の原因を「昨年、悔しい思いをしている。それをぶつけるという意味で、強い気持ちで臨んでいる」という。昨季は開幕1カ月後の7月22日に右手有鉤骨の骨折で離脱。63試合の出場にとどまった。
精神論だけでない。さらなる高みを目指して、今オフは打撃フォームの修正を行った。糸原の担当スカウトで、現役時代の1985年には虎日本一に貢献した北村照文氏(64)=現社会人野球・深谷組ヘッドコーチ=は「バットを左肩に置く感じで寝かせて構えている。あれはスピードボールに速球に対応していくため」と明かした。
糸原は明大からJX-ENEOSを経て2017年にドラフト5位で入団。北村氏を通して、毎年、プロ野球選手を夢見る社会人選手へとバットを送っている。くしくもこの日、プロ初勝利をつかんだ伊藤将も大学、社会人を経験し、25歳シーズンで、プロの世界に飛び込んだ苦労人だ。
「いい形で助けられてよかった。まだシーズンは始まったばかりだけど、チーム一丸となって、しっかりと勝ちを重ねていきたい」。その輪の中心にいるのは、打撃絶好調の糸原だ。(三木建次)
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