東京五輪代表に内定した池江璃花子(20=ルネサンス)が今大会2つ目の種目に登場し、決勝進出を決めた。54秒36をマークし、準決勝を全体トップの記録で通過した。

決勝では五輪派遣標準記録53秒31の突破と優勝を目指す。

4日は、女子100メートルバタフライで57秒77を出して優勝。400メートルメドレーリレー派遣標準記録を突破して、五輪代表に内定した。その後の過ごし方について「1バタの次の日は結構、疲れが残ってて。体がこんなに重いことは経験したことがなかったというか。今までで1番、ダメージが大きいレース後でした」と、奇跡的だった復活劇を振り返った。

この日の100メートル自由形については「逆に余裕を持って」と心境を語り「今までは割と、決勝前や準決勝前のクールダウンをしてこなかった。(白血病の闘病で)1年、2年離れて戻ってきた時に『18歳のころのようには、うまくいかないな』と痛感した」と、さらに若かりし頃を思い出して笑顔になった。

100メートル自由形決勝へ。個人での派遣突破には「届くかな、届かないかな、みたいな気持ちで。正直、4番にギリギリ入れればいいかな、と気が抜けた感じでした」と無心だったが、状態の良さに欲が出てきたようだ。

「この感じでいくと53秒台は出るかなと思うので。個人の派遣は厳しいかもしれないですけど、100の王座奪還は先の話かなと思ったんですけど、頑張りたい」

優勝と個人での東京五輪代表入りを目指すと宣言した。