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白血病から2年で復活… 池江璃花子の“天性の才能”と“北島康介との共通点”とは【元五輪スイマー伊藤華英が解説】 (伊藤華英) - Number Web - ナンバー

4月3日から競泳日本選手権が開幕する。1年延期となった東京五輪の熾烈な選考争いに加えて、池江璃花子も4種目にエントリーするなど話題は豊富だ。そこで今大会の注目選手、そして池江の凄みを、元五輪スイマーである伊藤華英氏に聞いた(全2回/注目選手編はこちら)

 3日から開幕する競泳日本選手権、東京オリンピックの出場権争いとともに大きな注目を集めるのは――間違いなく池江璃花子選手でしょう。100m自由形、50m自由形、100mバタフライと50mバタフライの4種目にエントリーするほどまでになったことにまず拍手を送りたいのですが、彼女は"決勝に残ること"を目標に設定しています。

 同じスイマーだった私も短期間とはいえ「プールから離れたブランク」があります。それを思い出すと、池江選手の現在地がものすごいことだと実感します。今回は元・競技者の視点で池江選手の内面・泳ぎのすごさや大会展望をしていきたいと思います。

50mバタを25秒台で優勝……ものすごい潜在能力

 競泳会場の現場に行くと、池江選手からは本当に"特別な存在感"が出ています。

 以前から卓越した水泳の才能があるとともに、もともと彼女は明るく朗らかで魅力がある選手でした。そんな池江選手が白血病を発症したことは私たちも非常につらく、悲しかったのですが……病気から復帰して以降、その魅力や人間性の豊かさが、さらに表に出てきているように感じます。それが世間の皆さんにも伝わって、「ぜひ応援したい」となっているのではないでしょうか。

 そんな池江選手ですが――大病から復帰して1年も経たず、50mバタフライを25秒台で泳いで大会を優勝する(2月の東京都オープン)なんて、普通に考えたらできません(笑)。この結果こそ、彼女のものすごい潜在能力を示すものです。

 私の経験談ですが、日本代表の競技者として最もプールに入らなかった期間は……1カ月、いや3週間くらいだったと思います。それでも泳いだ際のギャップを強く感じた記憶があります。簡単に説明すると「水がスカスカ」して、つかめていない状態になるんですよね。

【次ページ】 “3週間のブランク”でも元に戻るのが大変なのに

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