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阪神・佐藤輝、プロ初失策で4点献上 矢野監督「プロとして恥ずかしい…」 - サンケイスポーツ

 悪夢をバネにせよ! 阪神は引き分けを挟み10連敗中だったDeNAに1-7で完敗。五回、満塁のピンチでは右翼を守るドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が神里の打球を後逸。痛恨の初失策で打者走者まで生還させた。今季初の3連敗で2位・巨人とは1ゲーム差。24日にも首位陥落。テルよ、悔しさを胸にやり返せ!

 グラウンドの端の端まで駆けていき、「8」の背中はみるみる小さくなった。三塁側ベンチからは、前日まで10連敗していたDeNAナインが次々飛び出し、腕をグルグル回してお祭り騒ぎだ。プロ初失策が残酷すぎる“グランドスラム後逸”になった佐藤輝を、矢野監督は決してかばおうとはしなかった。

 「きょうのミスなんてプロとしては恥ずかしいプレーやと思うしね。馬場のプレー(悪送球)にしても、(佐藤)テルのプレーにしても。それを(投手の)リズムが悪いとか、そんなのを言い訳にしているようじゃ、あまりにもレベルが低い」

 もちろん、佐藤輝自身が言い訳をしたわけではない。藤浪の乱調で序盤から守備の時間ばかりが長く、守りに集中しにくい状況でもあったと思うが、と問われ、指揮官が返したのがこれだった。過程がどうあれ、プロとして見せてはいけないプレーだと、突き放した。

 藤浪が五回途中7与四死球4失点(自責3)と大乱調でも試合はかろうじて壊れず、大山に4号ソロが飛び出して1-3と反撃ムードとなりかけた、五回だった。2番手・馬場が悪送球で傷口を広げ、宮崎に左前打を許して1死満塁。ここで神里が放った打球が、鋭く一、二塁間を抜けた。

 もちろん、佐藤輝は今も内野手登録で、近大時代から内野を本職としてきたという事実はある。だが、3月13日の西武とのオープン戦(甲子園)以降は右翼以外を守っておらず、常に集中して練習に取り組んできた。そして、プロである以上は結果だけで語られるべきだ。あの場面でグラブの下をボールに貫かれ、打者走者まで本塁にかえすようなプレーは、絶対に見せてはいけなかった。

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