◆米大リーグ レッドソックス4―12レイズ(28日・ボストン・フェンウェイパーク)
レッドソックスの沢村拓一投手(34)が28日(日本時間29日)、本拠地・レイズ戦後に事実上の戦力外通告(DFA)を受けた。40人枠から外れ、ウェーバーに掛けられることになった。試合後、コーラ監督に呼ばれ、非情宣告を受けた。
唐突なDFA通告だった。この日のレイズ戦では、2点ビハインドの6回から2番手で登板したが、1イニングで4安打を浴び、メジャー移籍後ワーストタイトなる3失点。リードを広げられ、ベンチの期待に応えることは出来なかった。今季は49登板で1勝1敗、3ホールド、防御率3・73。昨季から所属していたRソックスに試合後、突然の別れを告げることになった。
2年契約2年目で、3年目となる来季は、沢村と球団の両者が選択権を持つ「デュアルオプション契約」を結んでいた。今季は残り35試合。今季49試合登板はチーム3位と、ブルペンの屋台骨を支えてきた中で、球団は、マイナー通告ではなく、40人枠を外す形を取った。来季の相互オプションは自動的に破棄され、球団側はバイアウトの100万ドル(約1億3800万円)を支払う格好となる。
なぜ、このタイミングだったのか。1つの理由は、沢村の出来高契約だろう。沢村はこの日のレイズ戦で今季49試合に登板。2年連続の50試合にリーチをかけた。球団は50試合、60試合の登板で発生する出来高契約それぞれ5万ドル(約690万円)をセーブすることができる。
もう1つは、8月31日(日本時間9月1日)の米国東時間11時59分までに40人枠に入っていなければ、プレーオフには出場できないというルールだ。Rソックスは借金4でア・リーグ東地区最下位に沈み、ワイルドカード争いでも7ゲーム差。今季のプレーオフ進出は厳しくなっている。プレーオフの可能性を秘めたチームが、ウェーバーにかけられた沢村の獲得に動く場合、この日から締め切りまで、実質3日間の猶予がある。迅速に移籍が決まれば、沢村はプレーオフ出場が可能となる。
沢村はメジャー2年で104試合に登板し、6勝2敗、防御率3・39。今年は1度も負傷者リストに入ることなく、回またぎや連投でもタフネスぶりを発揮している。救援投手はどの球団も何人いてもいいというのが本音だろう。早々に移籍先が決まる可能性がある。
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