◇国内女子◇ほけんの窓口レディース 初日(14日)◇福岡カンツリー倶楽部和白コース(福岡県)◇6335yd(パー72)
最終18番(パー5)。有村智恵はコースセッティングを初担当した諸見里しのぶの戦略性を感じた。一学年上の“盟友”が設定したピン位置は、例年以上にシビアに映った。
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「このホールのウェッジでここまでプレッシャーを感じた記憶はない。セカンドから考えないといけない。(18ホールを通じて)選手をレベルアップさせたいという意図を感じました」。最後はバーディこそ逃したが、開幕前に諸見里が選手に期待していた通り、攻めのマネジメントに終始。6バーディ、ボギーなしの「66」をマークし、2018年11月「エリエールレディス」以来となる首位発進につなげた。
前週の予選落ちから復調した裏にはメンタル面の“矯正”がある。「ショットの調子が良くなくてメンタル的に自分でブレーキをかけていた。不調のときは球が低くなって強く出る。(低い球だと、グリーンで止まらず)セーフティに手前から攻める意識が強くなっていた。どこかで絶たないといけないと思っていた」
一方で、経験を重ねると「ショットを打つ直前に恐怖心が出て、体の動きは思っている以上にセーフティになってしまう。動かしているつもりでも、思っているより小さな動きになったり。(攻めるには)自分のリミットを外さないといけない」
今大会の練習ラウンドではショットでオーバーすることを想定し、グリーン奥からのアプローチを繰り返した。ピンを刺すショットの意識付けを徹底した。
若手がけん引するツアーで33歳はベテランの域にある。ただ発奮材料は2週間前の「パナソニックオープンレディース」を制した34歳の上田桃子の存在だ。「心から尊敬している。若い選手に負けないくらい練習するストイックな選手。努力をしている選手が報われる姿は、自分も頑張ろうと思える」と言った。
ツアー通算15勝目へ向かう36ホール。「今のツアーは毎日好スコアで回らないと優勝できない。難しさはあるけど、優勝したい気持ちは昔と変わっていない」と力を込めた。(福岡市東区/林洋平)
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