国際オリンピック委員会(IOC)の有力委員で、世界陸連のセバスチャン・コー会長が9日、東京都内で記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大で開催が危ぶまれる東京オリンピックについて「地理や文化の違いを超えて人々をつなぐ大会で、厳しい状況だからこそ開催の意味がある」と理解を求めた。
コー氏は同日、五輪メイン会場の国立競技場での陸上テスト大会を視察した。競技場周辺で市民団体が五輪中止を訴えるデモをしていることを問われ、「我々にも家庭があり、子どもやお年寄りがいる。世界中がナーバスになっており、気持ちは分かる」と述べた。その上で、世界各国から約300人が参加した世界リレー大会(5月1、2日、ポーランド)で陽性者が出なかった例を挙げ、「感染症対策を講じて行動に関する厳しい規則を設けている。(五輪も)安心していただきたい」と強調した。
IOCが東京大会に出場する各国・地域の選手団に米製薬大手ファイザー社のワクチンを提供することについて、コー氏は「選手のワクチン接種は必須ではないが、日本の皆さんに安心をもたらすのならばぜひ受けるべきだ」と話し、改めて接種を推奨した。【小林悠太】
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