そのトライの場面は前半30分。
「スピードが乗った状態でボールをもらえたし、あの状況なら守備がいてもいけると思った」とわずか数メートルのスペースに切り込み、2人からタックルを受けながらも最後は飛び込んで片手でトライ。この試合、最大となる20点のリードにつなげました。
試合後の会見で福岡選手は「ラグビー人生でやりたいことはやりきれた。引退するという実感はまだわかないが、もうラグビーをすることがないと思うとじわじわと来るものがある。パナソニックで最後に優勝を勝ち取ることができて何ひとつ後悔なく次の道に進める」とすがすがしい表情で語りました。
2月の医学部受験に向けた予備校での勉強や、4月から始まった大学の授業などと並行して臨んだ今シーズンは過酷を極めました。
「今まではラグビーが中心だったが受験もあってスケジュールは大きく変わった。コンディション調整も難しく、車で移動してすぐ練習という日もあったし、両立はとても大変だった」
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