U-24日本代表は3日、埼玉スタジアムで開催された東京五輪・準決勝でU-24スペイン代表と対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半も得点は生まれずに2試合連続の延長戦へ。すると延長後半10分にスペインに決勝点を奪われ、0-1の完封負け。敗れた日本は3位決定戦に回り、6日にメキシコと対戦する。
日本は31日の準々決勝ニュージーランド戦(0-0PK4-2)から先発3人を変更し、システムは4-2-3-1を採用。GKは谷晃生(湘南)、4バックは右からDF酒井宏樹(浦和)、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF板倉滉(マンチェスター・シティ)、DF中山雄太(ズウォレ)。中盤はMF遠藤航(シュツットガルト)とDF田中碧(デュッセルドルフ)がドイスボランチを組む。2列目は右からMF堂安律(PSV)、MF久保建英(レアル・マドリー)、MF旗手怜央(川崎F)。1トップにはFW林大地(鳥栖)が入る。[スタメン&布陣はコチラ]
序盤からスペインにボールを保持される展開となるが、粘り強く対応して簡単にはフィニッシュまで持ち込ませない。しかし、攻撃に移ってもトップ下に入る久保がMFマルティン・スビメンディにマンマーク気味にケアされ、効果的なアタックへとつなげられず。
前半39分にはMFミケル・メリノのワンタッチのスルーパスから抜け出したFWラファ・ミルに右足のシュートを放たれるが、距離を詰めた谷がきっちり処理して得点を許さなかった。
0-0のまま後半を迎えると、後半7分に日本がゴールを脅かす。吉田のロングフィードから抜け出した旗手が落とすと、後方から走り込んだ林が右足のシュート。しかし、ボールは枠を捉えることができず。後半11分にはPA内で吉田がメリノを倒したとしてスペインにPKが与えられたものの、VARが介入した結果、ノーファウルとなってPKは取り消された。
後半20分には日本ベンチが動き、林と旗手に代えてFW上田綺世(鹿島)とMF相馬勇紀(名古屋)を投入。大きく流れの変わらない後半もスペインにボールを保持され、同24分にはMFカルロス・ソレール、同25分にはFWハビ・プアドにフィニッシュに持ち込まれる。
ワンサイドゲームが続く中、同42分にはマルティン・スビメンディのシュートを板倉がブロック、同43分にはミルのシュートを谷が阻むなど、スペインにゴールを許さずに前後半の90分間を0-0で終えた。
迎えた延長戦、日本は堂安、久保というWエースに代えてFW前田大然(横浜FM)とMF三好康児(アントワープ)をピッチへと送り込む。延長前半12分には左サイドから中山が送ったクロスに前田が飛び込むも、ヘディングシュートは枠を捉え切れず。すると、延長後半10分、FWマルコ・アセンシオに左足のシュートを叩き込まれ、スペインに先制を許してしまう。
延長後半13分には田中に代えてDF橋岡大樹(シントトロイデン)を投入し、吉田を最前線に上げた。しかし、最後まで同点ゴールは生まれずに0-1のまま試合終了のホイッスルが吹かれた。
(取材・文 折戸岳彦)
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