首位と3打差から出た東京五輪銀メダルの稲見萌寧(22=都築電気)が通算16アンダー、274で逆転優勝を果たした。これで今季7勝目で、20年との統合シーズンではあるものの、不動裕理(03、04年)、イ・ボミ(15年)、鈴木愛(19年)以来4人目の快挙となった。

通算勝利は8勝目となり、22歳31日での達成は05年の宮里藍(19歳337日)、07年の横峯さくら(21歳305日)に次ぐ3番目に若い記録となった。

出だしの1番でバーディーを奪って勢いに乗ると、5番では第2打がグリーンでワンバウンドしてピンに当たるミラクルショットを放ち、約20センチにつけて楽々バーディー。6番でもバーディーを奪い、首位の全美貞をかわして単独トップに立った。

後半も勢いは衰えず、10番をバーディーとすると、15番でも約2・5メートルの下りパットをねじこんで5つ目のバーディーを奪った。強風の吹く難しいコンディションの中でも持ち味のショット力を存分に発揮し、ボギーなしの67をマーク。波に乗る22歳がさすがの強さを見せつけた。