リオネル・メッシに続いて、クリスティアーノ・ロナウドまでもが新天地を求めた。大物の動きが相次ぐ今夏の欧州移籍市場においても、その衝撃度は最大級だ。
CR7の行き先は、契約直前まで迫っていたとされるマンチェスター・シティではなく、古巣のマンチェスター・ユナイテッド。涙ながらにバルセロナを去ったメッシとは異なり、ロナウドは自身が真のワールドクラスになった場所へ、12年ぶりに帰還することになる。
現地報道によると、急転直下の展開の裏側には、キーマンが4人いたようだ。
スールシャール、そして御大ファギーも
まずはユナイテッドを指揮するオレ・グンナー・スールシャール。
現役時代の晩年の2003-04から2006-07シーズンまで、共に赤いシャツを着てロナウドとプレーした現監督は、かつての同僚でクラブ史上最高のスターのひとりが同じ街の宿敵シティへ移りそうだとする報道を見聞きすると、それは絶対に防がなければならないと考えたという。そんな動きを指を咥えて傍観すれば、選手やファンの目にはどう映るだろう。
また下部組織出身者をはじめ、多くの若者がひしめく現チームには、ロナウドのようなスーパープロフェッショナルなロールモデルが必要だと思えた。かつてエリック・カントナが若かりし頃のデイビッド・ベッカムやポール・スコールズらに、超一流の志と生き様を示したように。
その90年代のチームを束ねた御大アレックス・ファーガソンも、この電撃移籍に大きな役割を果たしたそうだ。
数年前からCR7をオールド・トラフォードに連れ戻したいと考えていたサー・アレックスは、これを最高の機会と捉えると、ロナウド本人や代理人のジョルジ・メンデス、フロントの責任者エド・ウッドウォードに直接電話をして、全員を説得。いずれも、ファーガソン元監督には大いに世話になった人々だ。
ファーディナンドが現役時代さながらのインターセプト
その偉大な監督の下で、ロナウドが所属していた時期をすべて共にしたリオ・ファーディナンドも、現役時代さながらの見事なインターセプトで、ユベントスからシティへのCR7という決定的なパスを阻んだ。彼は自身のSNSでこう話している。
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