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練習不可、相次ぐ離脱…敗戦後も試練続きの森保ジャパン 逆境跳ねのけるか - 日本代表 - ニッカンスポーツ

<ワールドカップ(W杯)アジア最終予選:中国-日本>◇7日◇ドーハ

サッカー日本代表がW杯アジア最終予選の第2戦、アウェー扱いの中国戦に臨む。2日のホームでのオマーンとの初戦に0-1で敗れた。まさかの黒星発進で、いきなり正念場を迎えている。相手も黒星発進で、互いに絶対に負けられない一戦となる。

舞台は森保一監督(53)が現役時代に「ドーハの悲劇」を経験した因縁の地。6日にオンラインで取材対応した指揮官は、「(中国は)死に物狂いで挑んでくる。その上をいく準備を」などと決意を語っている。日本は、6大会連続で本大会に出場してきたが、それぞれの最終予選で連敗は1度もない。

オマーンに負けた後も、わずか数日だが、敗戦ショックに追い打ちをかけるように、いろいろな出来事があった。

試合直後、何と「オーバーワークを考慮」という極めて異例の理由で、絶対的な主力のDF酒井が離脱した。

ドーハ入りした3日は新型コロナの検査に時間がかかり、練習できなかった。選手はホテルの自室で、約10時間も缶詰となった。

そして、ドーハ入り後に背番号10のエース、けがを抱えていた南野も、離脱し、チームを離れた。

日本は海外組が多く、欧州-日本-ドーハの長距離移動、そして中東の暑さも敵となるが、中国はオーストラリアと第1戦から、ドーハでの連戦となり、スタジアムも同じで“地の利”がある。

さらに、この試合はアジア・サッカー連盟(AFC)の放送権契約により、日本では地上波放送がない異例の試合となる。

2日の第1戦で日本のB組は、日本が格下オマーンに0-1で不覚を取り、強豪オーストラリアは、ドーハで行われた一戦で3-0で中国を一蹴。もう1試合はサウジアラビアがホームでベトナムに3-1で勝った。このB組で上位を争うとみられた国の中で日本だけが敗れた形で、巻き返しには、勝利=勝ち点3が絶対に必要となっている。

◆アジア最終予選 2次予選を勝ち抜いた12チームを2組に分け、ホームアンドアウェーのリーグ戦を行う。各組2位までの4チームが出場権獲得。3位同士はアジア・プレーオフへ。その勝者が大陸間プレーオフに進出し、最後のチャンスにかける。

◆ドーハの悲劇 勝てば初のW杯出場が決まる試合で終了間際に失点して引き分け、W杯切符を逃した日本サッカー史上、最も悲劇的な出来事。1994年のW杯米国大会のアジア最終予選で、日本は93年10月28日にカタール・ドーハでイラクとの最終戦に臨んだ。カズと中山が得点。中盤のラモスや森保も奮闘し、2-1で終盤へ。W杯切符を手中にしたかという展開の中、相手にCKを与えた直後にロスタイム突入。イラクはショートコーナーからのクロスにオムラムが頭で合わせた。ボールは放物線を描き、日本のゴールに吸い込まれ、2-2で引き分けてしまった。日本は韓国と2勝2分け1敗で並んだが、得失点差で3位となり、2位以上に与えられるW杯切符を逃した。

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