第117回ワールドシリーズ(WS)が26日(日本時間27日)に開幕する。昨年は新型コロナの影響で中立地(テキサス州アーリントン)開催だったが、今季は本拠地開催。アストロズ・ブレーブスはWS初対戦ながら、ア軍は12年までナ・リーグに所属。過去5度地区シリーズで対戦し、ブ軍が3度勝ち上がった。史上初となる南部同士の戦いの見どころを挙げる。(蛭間 豊章=ベースボール・アナリスト)
72歳のベーカー監督、サイン盗みの汚名払拭なるか
アストロズの17年世界一はサイン盗みの汚名がついてまわり、本拠以外ではブーイングの嵐。前回も出場した主軸のコレアが「勝ち続けるのは、それを晴らしたいため」と話すほど、結束は固い。そんなチームを率いるのが前監督解任後に起用された72歳のD・ベーカー監督。「昨年は代用教員のように感じた。今年は彼らの一員になったと感じている」。通算1987勝の長いキャリアで02年ジャイアンツ以来2度目のWS(両リーグから出場監督は9人目)だが、初の制覇に意気込む。
一方、ブレーブスのブライアン・スニトカー監督は66歳。4年連続地区優勝を果たしているが、相手のアストロズの打撃コーチ、トロイ・スニトカーは息子。指揮官は「これで我が家にWSのトロフィーが来たようなもの」と笑ったが、息子の手腕を注目しており相手打線への警戒は怠りない。
優勝決定シリーズのMVP、どちらがワールドシリーズでも爆発なるか
打線4人が17年WS優勝経験を持つアストロズに対し、ブレーブスの野手では昨季ドジャースにいたピダーソン一人。それでも優勝決定シリーズでMVPになったロサリオはツインズ時代にPSで苦杯を喫しているだけに「仕事は終わっていない」と大一番に意欲を燃やす。
アストロズのMVPアルバレスも、2年前のWSで3勝2敗と王手をかけてから2試合で単打1本に抑え込まれた事を悔やんでいる。昨季世界一のドジャースでは、優勝決定シリーズに引き続きWSでもC・シーガーが連続MVPとなった。今年もそうなるか、別のヒーローが生まれるのか。
ブレーブスの超強力救援左腕トリオ。アストロズの右打者をも封じられるか
アストロズ投手陣では、リーグ優勝決定シリーズ最初の登板は序盤KOされたバルデス、L・ガルシアの若手が2度目の登板で快投。ブレーブスでは、ミンター、マツェク、スミスの左腕救援トリオが地区シリーズを含め4勝4セーブ、3人で24回2/32失点、35K。右打者を55打数5安打で打点0と封じた。主軸にも強打の右打者がそろうアストロズを封じ込められるかが注目だ。
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