【日本ハム】新庄剛志氏、新監督発表でいきなり劇場！「さぁ暴れても」「こんな僕が」「突き進んで生きます」 - スポーツ報知

　日本ハムは２９日、球団ＯＢの新庄剛志氏（４９）が来季の新監督に就任することが決まったと発表した。就任１０年を一区切りに今季限りで退任する栗山英樹監督（６０）からバトンを受ける。早速、天国の恩師、故・野村克也氏（享年８４）に活躍を誓った新庄氏。現役時代の０４年から３年間、圧倒的な存在感で北海道移転後のチームだけでなく球界全体を盛り上げた“カリスマ”が、３年連続Ｂクラスと低迷するチームを再建する。

　「さぁ～暴れてもいいですか！？」。ついに誕生した新庄新監督に、チームの未来は託された。０６年の現役引退から１６年ぶりの古巣復帰。ＳＮＳで早速、新庄劇場の幕開けを宣言した。

　就任発表直後に更新した自身のツイッターで、まずはファンに向けて決意表明をした。「プロ野球の存在意義は　そこの街に住む人達の暮らしが少しだけ彩られたり、単調な生活を少しだけ豊かにする事に他なりません　その裏側に誰を笑顔にするのかを常に心に秘めて　新庄剛志らしく突き進んで生きます！」（原文まま）

　阪神時代に教えを受けた故・野村克也氏の自宅と思われる写真もＳＮＳに載せ、就任を報告したことも明かした。「野村克也監督へ　こんな僕が監督になれた事を改めて報告してきました　大きな空から僕の采配　選手教育を見届けて下さい」と記した。「自由に野球をやりなさい」とアドバイスされ、自身を一流選手へと導いてくれた恩師に活躍を誓った。

　自分らしく突き進む―。その道のりを支えてくれる心強い存在もいる。現役時代の０５年から２年間、チームの中心を担い、右中間で外野のコンビを形成した稲葉篤紀氏が２７日に新ＧＭに就任した。新庄新監督は自身のインスタグラムに２人を並べた写真を投稿し「努力は一生　本番は一回　チャンスは一瞬　この言葉を胸に日本ハムと共に、笑顔を忘れずこれから長い船旅を戦って行きます　あっちゃん　時代は誰かが変えれる」と、稲葉氏の愛称で共闘を呼びかけた。

　新庄監督の誕生に伴い、２軍監督には木田２軍総合兼投手コーチが就任することがこの日までに明らかになった。球界でも異例の１、２軍監督ともにメジャー経験者という布陣で、３年連続Ｂクラスからの浮上、そして、６年ぶりのリーグＶ＆日本一奪還を目指す。

　新監督の背番号はまだ発表されていないが、現役時代の背番号「１」は、今季つけていた斎藤佑樹が現役引退したため、現在は空き番号。こちらも注目を浴びることになりそうだ。

　０６年１０月２７日、札幌ドームで行われた引退会見では「ただ、ユニホームを脱ぐだけであって、新庄剛志は新庄剛志なんで。これからも、みんなをアッと驚かせることをやっていきたい」と口にしていた新庄氏。現役時代に数々のサプライズを起こしてきた男が再びユニホームに袖を通し、新たな伝説を作る。

　◆新庄　剛志（しんじょう・つよし）１９７２年１月２８日、長崎・美津島町（現対馬市）生まれ。４９歳。福岡・西日本短大付高から８９年、ドラフト５位で阪神入団。０１年に日本人初の野手ＦＡ選手としてメジャー挑戦し、メッツなどでプレー。０４年に日本ハムへ加入し、０６年１０月に現役引退。ＮＰＢ通算１４１１試合、打率２割５分４厘、２０５本塁打、７１６打点。ベストナイン３度、ゴールデン・グラブ賞１０度。１８１センチ、７６キロ。右投右打。

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