デビュー戦で大仕事をやってのけたマルク・ギウ [写真]=Getty Images
ラ・リーガ第10節が22日に行われ、バルセロナとアスレティック・ビルバオが対戦した。
バルセロナはここまで開幕から6勝3分と無敗で駆け抜けているものの、今節を消化して既に8勝を記録しているレアル・マドリード、そして直前に行われたアルメリアとの一戦を5-2で制し、好スタートを切っているジローナを追う3位に位置している。今節ホームに迎えるアスレティック・ビルバオもここまで5勝2分2敗と上位陣に食い込む成績を残しているが、インターナショナルマッチウィーク明けの初陣を白星で飾ることはできるだろうか。
バルセロナはガビ、イルカイ・ギュンドアン、ジョアン・フェリックスらがスターティングメンバー入り。“エースストライカー”のロベルト・レヴァンドフスキを負傷で欠くのは痛手だが、最前線には今季好調のフェラン・トーレスが入っている。一方、アスレティック・ビルバオはオイアン・サンセト、イニャキ・ウィリアムス、ニコ・ウィリアムスらが先発に名を連ねた。
この試合最初のビッグチャンスはバルセロナが作り出す。10分、イニゴ・マルティネスからのロングフィードで対峙する相手と入れ替わったジョアン・カンセロが右サイドからボールを持ち運び、中央へ繋ぐと、最後は待っていたJ・フェリックスがダイレクトでシュート。ペナルティエリア中央からフリーで合わせたが、シュートは枠を外れた。
続く14分にはギュンドアンからの鋭いパスで左サイドを駆け上がったアレハンドロ・バルデがマイナスへ折り返すと、ボールはJ・フェリックスを超えてフェルミン・ロペスの元へ。ダイレクトで左足を振ったものの、シュートはGKウナイ・シモンに阻まれた。
その後はバルセロナがゴールに迫るシーンが目立ったが、20分にはアスレティック・ビルバオも反撃へ。ペナルティエリア手前でルーズボールを拾ったイニャキが右足を振り抜くと、強烈なミドルシュートが枠を捉えたが、ここはGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンに阻まれている。後半アディショナルタイムにはペナルティエリア左抜けたニコが左足で狙ったものの、またもGKテア・シュテーゲンが立ちはだかる。前半はこのままスコアレスで終了した。
後半に入っても両チームともにゴールに迫るシーンを作っていく。55分にはニコからのスルーパスでボックス内に侵入したイニャキが左足でフィニッシュまで持ち込むも、ここはサイドネットへ。対するバルセロナは58分、中央を持ち運んだギュンドアンからのパスを受けたJ・フェリックスが、ターンから右足を振り抜くも、シュートはGKシモンに防がれる。こぼれ球を狙っていたフェルミンのシュートもGKシモンにセーブされた。
64分には敵陣でボールを奪ったフェルミンのパスから、J・フェリックスが左サイドをドリブルで持ち運び、逆サイドへ渡す。待っていたラミン・ヤマルがペナルティエリア右から左足を振ったが、ここは枠を捉えきれなかった。
チャンスの数こそ少なくはないものの、試合はスコアレスで終盤に突入。しかし、80分に入ると遂に均衡が破れた。敵陣左でI・マルティネスからの縦パスを受けたJ・フェリックスがターンで前を向き、背後のスペースへスルーパスを流し入れると、抜け出したマルク・ギウがGKシモンの股下を射抜く一撃を沈める。直前の場面からピッチに立ち、この日がトップチームでの公式戦デビュー戦だったギウが大仕事をやってのけ、バルセロナが先手を取った。
試合はこのままタイムアップ。前節グラナダ戦を2-2のドローで終えていたバルセロナが今節はしっかりと白星を飾り、勝ち点「3」を積み上げた。これでレアル・マドリード、ジローナとの勝ち点差を「1」まで縮めている。一方、アスレティック・ビルバオは2試合ぶりの黒星を喫した。
この後、バルセロナは25日にチャンピオンズリーグ(CL)のシャフタール戦を挟み、次節のラ・リーガでは28日にホーム開催のレアル・マドリード戦、“エル・クラシコ”に臨む。一方、アスレティック・ビルバオは次節のラ・リーガで29日にバレンシアをホームに迎える。
【スコア】
バルセロナ 1-0 アスレティック・ビルバオ
【得点者】
1-0 80分 マルク・ギウ(バルセロナ)
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