CLで3試合連続ゴールを決めたジェズス [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・グループB第3節が24日に行われ、アーセナル(イングランド)とセビージャ(スペイン)が対戦した。
7シーズンぶりに欧州最高峰の舞台に戻ってきたアーセナルは、開幕戦でPSV(オランダ)相手に4-0と力の差を見せつけたが、前節はRCランス(フランス)相手に1-2と逆転負けを喫した。アウェイゲーム連戦となる今節は、開幕からの2試合をドローで終えているセビージャと激突。ディエゴ・アロンソ新監督就任後初のCLとなり、週末のラ・リーガで首位レアル・マドリードとの試合を1-1のドローで終えた勢いを欧州の戦いにも持ち込みたい。
アーセナルは前節に引き続き冨安健洋がスターティングメンバーに名を連ねた。左サイドバックでの先発が予想される。ウィリアン・サリバ、マルティン・ウーデゴーア、ブカヨ・サカらの主力も軒並み先発に並んだ。一方、セビージャはキャプテンのヘスス・ナバスを筆頭に、セルヒオ・ラモス、イヴァン・ラキティッチ、ユセフ・エン・ネシリらがスタメンに入っている。
試合は立ち上がりの6分、アーセナルがファーストシュートを放つ。敵陣左サイドのタッチライン際で粘ったガブリエウ・マルティネッリが中央へ繋ぐと、ペナルティエリア左から冨安がダイレクトでシュート。ここはわずかに枠を外れる。続く8分には冨安が自陣左サイドから敵陣中央へ浮き球のパスを繋ぐと、最前線でガブリエウ・ジェズスがこのボールを収める。外側を駆け上がってきたマルティネッリがスルーパスを引き出し、自ら右足で狙ったが、ここはGKエルヤン・ニーランに阻まれた。
対するセビージャは直後の10分、敵陣に押し込んでいた中でJ・ナバスが右サイド高い位置でボールを受けると、右足で低い弾道のクロスボールを供給。ニアサイドに飛び込んだルーカス・オカンポスがダイレクトで合わせたが、ここは枠を捉えきれなかった。
その後は拮抗した展開が続き、スコアレスで試合は進行。このままハーフタイム突入かと思われた前半アディショナルタイム、遂に試合の均衡が破れる。アーセナルは自陣でクリアボールを拾ったジェズスがボールをキープし、切り返しから前線のスペースへスルーパスを送る。抜け出したマルティネッリがスピードを上げてボールを持ち運ぶと、最後はGKも抜き去って無人のゴールに流し込む。アーセナルが貴重な先制弾をゲットし、前半が終了した。
後半に入ると立ち上がりの53分、敵陣でクリアボールを拾ったデクラン・ライスが左に渡すと、開いた位置でジェズスがパスを受ける。カットインから右足を振り抜くと、強烈な一撃がゴールに突き刺さった。ジェズスのCL3試合連続ゴールで、アーセナルがリードを広げた。
ホームで2点を追いかける展開となったセビージャは58分、J・ナバスの放ったクロスボールが冨安にブロックされて右コーナーキックを獲得する。ラキティッチが右足で中央に蹴り込むと、ネマニャ・グデリがヘディングシュートを沈め、セビージャが1点を返した。
勢いに乗るセビージャは64分、右からのクロスボールに反応したマリアーノ・ディアスが左足で強烈な一撃を放つも、ここはクロスバーに嫌われる。66分には再び右からのクロスボールから、オカンポスがバイシクルシュートを放ったが、ここも枠を捉えきれなかった。
その後もセビージャがゴールに迫るシーンを増やしたが、アーセナルは何とか逃げ切り、試合はこのままタイムアップ。アーセナルが今季のCLで2勝目を掴み、他会場の結果を踏まえてグループの首位に浮上した。一方のセビージャはこれで3戦未勝利に。決勝トーナメント進出に向けて、暗雲が垂れ込めている。
次節のCLは11月8日に開催される。今度はアーセナルのホームに移り、同カードの一戦が行われる予定だ。
【得点者】
0-1 45+4分 ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル)
0-2 53分 ガブリエウ・ジェズス(アーセナル)
1-2 58分 ネマニャ・グデリ(セビージャ)
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