◆オリックス5-4ソフトバンク(30日、京セラドーム大阪) 守護神が突然いなくなった上に、リリーフ陣がリードを守れず、今季初のサヨナラ負けを喫した。リーグトップタイの8セーブを挙げていた森唯斗投手(29)が左肘関節のけがのために出場選手登録を抹消。一丸で抜けた穴をカバーしなければならない試合で8回にモイネロが今季初被弾初失点。9回は岩崎がつかまった。大阪府などに発出された緊急事態宣言で無観客となった京セラドーム大阪。オリックスナインの歓声がむなしく聞こえた。 【写真(17枚)】美ボディまぶしい鷹チア「ハニーズ」17人の全身ショット
■勝負手モイネロ3連投不発
無観客開催の京セラドーム大阪に、無情の球音が鳴り響いた。昨年から6回終了時点でリードしていれば18連勝をマークしていた工藤ホークスのブルペンが崩れた。1点リードの9回にマウンドに立った岩崎が、頓宮、紅林に連打を浴びるなどして迎えた1死一、二塁。対峙(たいじ)した宗にファウルで粘られて投じた8球目だった。高めへの155キロ。はじき返された打球は左中間を抜けた。 逆転の2点二塁打となって、今シーズン初めてのサヨナラ負け。岩崎は苦渋の表情を浮かべてベンチへ戻った。「石川の勝ち、チームの勝ちを消してしまい本当に申し訳ない。野手の頑張り、チームの期待に応えることができずに悔しい」。右腕は声を振り絞った。 直前の8回にも誤算があった。昨季の最優秀中継ぎのモイネロが、吉田正に高めのチェンジアップを右翼席まで運ばれた。「失投だった。他の球は満足いくものが多かったが、しっかり反省し次に生かしたい」。登板10試合目での今季初失点は昨年8月以来の被弾だった。 今季も変わらずに相手の戦意を根こそぎ奪い、チームに白星を運び続けた最強救援陣の「歯車」が狂った。リーグトップタイの8セーブを挙げていた守護神の森が左肘関節の化膿(かのう)性滑液包炎で出場登録を抹消された。8、9回の起用順は相手打順を考慮したものだが、モイネロにとっては今季初の3連投だった。 工藤監督は森以外は当面、3連投をさせない方針を示していたが、その鉄腕の離脱で変更を余儀なくされた。「(9連戦の)残りの6試合、期間限定で(3連投も)いってもらおうと」とモイネロに限り“解禁”した。改めて森の存在の大きさが浮き彫りになった形だ。 4連敗を止めた直後に敵地で喫した痛すぎる黒星だが、苦しい中で腕を振った2人を工藤監督はかばう。「投手なので打たれることはある。森君の件もあるし(岩崎も)多少の気負いはある。ビジターで9回に打たれたらサヨナラ。切り替えていくしかない」と前を向いた。突然チームを襲った「森ショック」だが、モイネロがブルペン陣の思いを代弁した。「森さんがいない間は、しっかりと今いるメンバーで頑張っていく」。一丸で乗り切るしかない。(山田孝人)
根本氏の命日に痛い1敗
4月30日は選手補強と強固で緻密な組織づくりで常勝ホークスの礎を築いた根本陸夫氏(1999年に72歳で死去)の命日だった。工藤監督にとっても恩師にあたる。82年の西武入団に関わり、根本氏がダイエーの球団幹部に立場を変えた95年には西武から“引き抜く”形で獲得。選手としてだけでなく、リーダーの資質も見込んでいたという。手向けの1勝をつかむ目前で痛恨の1敗を喫した。
西日本スポーツ
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