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楽天・マー君 20日の実戦初登板は手の内隠さん!「楽しみにしていただけたら」 - スポニチアネックス Sponichi Annex

21日の日本ハム戦で国内2666日ぶりの実戦マウンドヘ臨む田中将(球団提供)
Photo By 提供写真

 楽天に8年ぶりに復帰した田中将大投手(32)が20日、練習試合の日本ハム戦(金武)で実戦初登板する。球団初の日本一を決めた13年11月3日の日本シリーズ第7戦以来、日本では2666日ぶりのマウンド。3・26開幕へ向けて、調整の段階を上げる。1、2イニング程度の登板ながら、球種など手の内を隠すことはしない考えを示した。

 あくまで調整の場であり、自分でも結果は求めていない。一方で高まる世間の注目、期待は田中将自身も感じている。「正直意識していなかった部分だけど…」と前置いて、「イーグルスのユニホームを着て他のチーム相手に投げる。皆さんに楽しみにしていただけたらなと思います」と言葉をつないだ。

 1、2イニング程度の短い調整登板を予定。「ボールをしっかり制球できるかどうか。そのためにはいいフォームで投げないと。一番はそこ」。米国と異なるボール、マウンド、登板間隔、打者のアプローチなどの環境下で、どれだけ投球の再現性を高められるか。試行錯誤を進める中、メジャー7年間のあらゆる成果を確かめる。

 「どれかを投げないでおこうとか、隠そうとかはないので。基本は真っすぐだけど、変化球もバランス良く投げられたら」。同一リーグのチーム相手でも惜しまず手の内はさらす。ライズ気味の高め直球、スプリットの投げ分け、左打者の内角をえぐる「フロントドア」のツーシーム、高めで虚を突くスライダー。メジャーで開拓してきた武器の数々がある。入団会見では「日本のファンの前で投げられるワクワクを抑えられない。7年離れて、成長した姿をお見せできれば」とも話した。その第一歩となる。

 この日は前日に受け取ったばかりの日本仕様の新グラブでキャッチボールなどを行い、最終調整した。縁などの差し色をチームカラーに近い茶色に一新。「この時期は結果が大事とは思わない。確認したいことを重点的に投げることが大事」とテーマを設ける。

 調整を一任する石井監督からは「最初からビチビチの投球を見たいでしょうが、初登板は悪い面も出る。そこから固めていく作業が必要」と見守られている。ありのままの「田中将大」を披露し、21年版のスタイルを築き上げていく。(後藤 茂樹)

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