絶対的な優勝候補は不在だが、1回戦から好カードめじろ押しとなった。特に、やぐらの右半分に好投手が集まった。世代NO・1の呼び声もある小園健太投手(2年)擁する市和歌山は、バッテリー中心に手ごわい県岐阜商と対戦。松浦慶斗、関戸康介(ともに2年)の左右両腕を擁する大阪桐蔭は、昨秋近畿大会決勝で敗れた智弁学園とぶつかる。畔柳(くろやなぎ)亨丞投手(2年)の中京大中京は1回戦最後に登場する。

中国王者の広島新庄、東京王者の東海大菅生、北信越王者の敦賀気比、関東準Vの常総学院といった実力校もやぐらの右半分。激戦の様相を呈しており、勝ち上がりの予想は難しい。

左半分にも好カードが並ぶ。歴戦の馬淵史郎監督率いる明徳義塾は、充実した戦力で東北を制した仙台育英と対戦。強打の高崎健康福祉大高崎と、長身193センチ右腕・達孝太投手(2年)擁する天理は、ともに勝てば2回戦で当たる。

従来と異なり、同一県同士以外はフリー抽選だったため、昨秋地区大会の再現も続く。智弁学園対大阪桐蔭の他にも、東海大相模対東海大甲府(関東準々決勝)、福岡大大濠対大崎(九州決勝)が実現する。

21世紀枠では、八戸西・福島蓮投手(2年)に注目が集まる。同じ21世紀枠の具志川商を相手に、どういう投球を見せるか。

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