東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日、3月25日から全国で実施する五輪聖火リレーについて、新型コロナウイルス感染対策を発表した。緊急事態宣言や不要不急の外出自粛要請が発出されている地域では、必要に応じ公道でのリレーを取りやめて無観客での点火セレモニーのみを実施。過度な密集が発生した場合はリレー中断もあり得るとした。 【写真特集】東京五輪聖火リレー 沿道では観覧できるが、居住する都道府県内のみとし、マスク着用や大声を出さないことを要請する。著名人ランナーには密集対策ができる場所で走行するように配慮。最終の聖火到着地で各日行われるセレモニーの観覧は原則として事前予約制とし、場合により出発式の人数制限も行う。密集回避に向け、リレーの模様を毎日インターネットでライブ中継して視聴を呼び掛ける。 ランナーには実施2週間前から会食を避けること、感染が疑われる場合は参加を見合わせることなどを求める。緊急事態宣言などが発出された地域に在住し、都道府県境を越えて移動するランナーには、走行前1週間以内にウイルス検査を受けることを推奨。検査費用は組織委が負担する。走行時に一定の距離を確保すれば、マスクを着けないことも認める。 各地域で計画通りに実施するかどうかは、ウイルス感染状況を踏まえて約1カ月前に判断。不要不急の外出自粛要請が出ている栃木県では3月28~29日の実施について判断を保留し、2週間前をめどに決める方針とした。 聖火リレーは3月25日に福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」を出発し、東京・国立競技場で開会式が行われる7月23日まで全国を巡る。参加ランナーは1万人規模となる。
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