名古屋グランパスが敵地でアビスパ福岡に2-1で勝利し、2年連続の開幕戦白星発進を決めた。
“5年周期”を継続させてJ1に昇格してきた福岡。昨季J2で最少失点を誇った堅守を武器に勝負していきたい。開幕戦のスタメンには新戦力ではDF志知孝明(←横浜FC)、FWブルーノ・メンデス(←デポルティーボ・マルドナド)の2人が並んだ。
一方の昨季3位の名古屋は、オフに大型補強に成功。ただ開幕戦の先発にはMF柿谷曜一朗が並んだのみで、ほかは昨年からのメンバー。鳥栖から加わったDF森下龍矢がベンチ外となるほどの厚い選手層が今季の何よりの武器となりそうだ。
名古屋は開始4分、左サイドでFW相馬勇紀のパスを受けたMFマテウスがエリア内に侵入。DFカルロス・グティエレスの股を抜き、MF重廣卓也のスライディングを冷静にかわすと、最後はGK村上昌謙の股の間を抜くシュートで先制点を奪う。
前半のうちに追加点こそ奪えなかった名古屋だが、危なげない運びでゲームを進めると、後半10分、左サイドからDF吉田豊がクロスを上げると、FW山崎凌吾が収めようとする。これをグティエレスがかき出すが、ちょうどマテウスへのパスになってしまい、名古屋に難なく2点目が生まれた。
反撃したい福岡だが、思うようにボールを運ぶことができない。さらに後半開始から交代で入っていた新戦力のMF杉本太郎(←松本)が右足を負傷。後半25分に途中交代するアクシデントにも見舞われた。
ただ後半33分にはDFエミル・サロモンソンの右クロスを合わせたブルーノ・メンデスのヘッドがポストを叩いたが、同37分、ブルーノ・メンデスが落としたボールをMF金森健志と吉田が競り合いながら拾いに行く。そして吉田がクリアしようと大きく蹴り出すが、これがGKランゲラックの頭上を越えてゴールに吸い込まれ、福岡が1点を返した。
福岡は後半41分に“バンディエラ”FW城後寿を投入。ただ名古屋も失点前から投入していたFW齋藤学やDF木本恭生を投入してゲームを終わらせにいく。最後まで体を張った名古屋が逃げ切りに成功し、開幕戦白星を飾った。
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