日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は4日、この日行ったPCR検査などの結果、横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)、大関貴景勝(常盤山)ら関取衆12人と春日野親方(元関脇栃乃和歌)、常盤山親方(元小結隆三杉)ら親方衆4人、行司の木村銀治郎(芝田山)の合わせて17人の陽性が判明したことを発表した。

相撲界では1月31日に新大関の御嶽海(出羽海)の新型コロナ感染が判明後、今月2日には関脇隆の勝(常盤山)、小結大栄翔(追手風)ら関取6人の感染が明らかになった。この日のPCR検査は、東京・両国国技館で今月、開催される花相撲(5日=中村親方引退相撲、6日=大相撲トーナメント、11日=NHK福祉大相撲)の出場者を対象に、開催に向けての対応策として行われた。17人の中には、この日の検査以外で陽性の報告があった者も含まれるという。資格者だけの発表で、幕下以下の養成員の有無は発表しない。

電話取材に応じた芝田山広報部長は「判明したばかりなので、個々の状況などは分からない。濃厚接触者の有無などの調査はこれから(行う)」と話した。5日の引退相撲は実施するが、6日のトーナメントは主催者に一任。福祉大相撲には、感染者の中から復帰の可能性も示唆した。感染者は以下の通り。

【春日野部屋】春日野親方、竹縄親方、清見潟親方、栃ノ心

【常盤山部屋】常盤山親方、貴景勝

【荒汐部屋】荒篤山、若元春、若隆景

【伊勢ケ浜部屋】照ノ富士、翠富士、錦富士、

【放駒部屋】一山本

【時津風部屋】豊山

【木瀬部屋】徳勝龍

【立浪部屋】豊昇龍

【芝田山部屋】木村銀治郎