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ワリエワ 82.16点!ドーピング問題の中SP首位 演技終えると涙抑え切れず - スポニチアネックス Sponichi Annex

北京五輪第12日・フィギュアスケート女子SP ( 2022年2月15日    首都体育館 )

<北京五輪 フィギュア>女子SP、演技をするワリエワ(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 フィギュアスケート女子でドーピング問題に揺れながら出場が認められたカミラ・ワリエワ(15=ROC、ロシア・オリンピック委員会)が、82.16点をマーク、演技が終わるとこみ上げるものを抑え切れなかった。

 6分間練習で出場選手として「カミラ・ワリエワ」の名前がコールされると、会場内は温かい拍手に包まれ、ロシアチームの関係者らからは歓声が沸き起こった。最終調整では2度転倒したトリプルアクセル(3回転半)の着氷は乱れたものの、3回転フリップ、3回転ルッツ―3回転トーループの連続ジャンプはきれいに着氷した。

 ライバルたちに勝利を諦めさせる強さから、ファンは畏敬の念を込めてワリエワを“絶望”と呼ぶ。今シーズン出場したグランプリ(GP)シリーズ2連勝、ロシア選手権、欧州選手権と出場5戦全勝でSP、フリー、合計ですべて世界最高得点をを打ち立てた。さらに、6日に行なわれた団体戦のSPでも90・45点の高得点で鮮烈五輪デビューを果たし、フリーでは女子選手として五輪で初めて4回転ジャンプを成功させ、ROCの金メダルに貢献した。

 だが、その後状況は一変。五輪開幕後に昨年12月のドーピング違反が判明したが、前日14日に個人戦出場が認められた。スポーツ仲裁裁判所(CAS)が暫定資格停止処分の解除を不服とする国際オリンピック委員会(IOC)などからの提訴を却下した。要保護者である16歳未満など「例外的な状況」が考慮された。だが、裁定は五輪出場の可否のみで、昨年12月のドーピング違反を否定したわけではなく、3位以内に入った場合には、大会中のメダル授与式は行わないとも発表された。メンタル面も心配されたが、最後まで美しく滑り切った。

 ワリエワはSP首位、フリーは17日に行なわれる。

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