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15歳・ワリエワ、82・16点 ドーピング問題発覚も出場認められ、演技後は涙 - スポーツ報知

◆北京五輪 ▽フィギュアスケート(15日・首都体育館)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、昨年12月のドーピング検査での陽性が発覚したものの出場が認められたロシア・オリンピック委員会(ROC)の15歳のカミラ・ワリエワは82・16点だった。今年1月の欧州選手権で女子SPの世界最高得点90・45点をマークしていた。

 冒頭の両手を上げたトリプルアクセルは着氷もステップアウト。続く3回転フリップは両手をあげてきれいに着氷した。後半の3回転ルッツ―3回転トウループも決まると、後半のスピンでは会場から拍手や歓声も沸いた。演技を終えると、感情を抑えきれず涙を流しながら頭を下げた。取材対応のためのミックスゾーンは無言で通り過ぎた。

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)が14日、北京五輪出場継続を認める裁定を発表。世界反ドーピング機関(WADA)の規定で16歳未満は処分の軽減など柔軟に対応する「要保護者」である点など「例外的な状況」が考慮された。ワリエワはロシアメディアのインタビューで、この数日は困難な時期だったとし「乗り越えなければならないステージだ」と心境を語っていた。

 ワリエワは、SP、フリー、合計の世界最高得点保持者。ライバルたちの心を折ることから「絶望」の異名を持つ。7日までの団体戦でSPとフリーに出場し、ROCの金メダル獲得に貢献。その後に検査結果が報告され、8日のメダル授与式は急きょ中止された。

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