Jリーグは4日に会見を行い、7日のルヴァン杯決勝・柏レイソル-FC東京(国立)を延期することを発表した。柏はネルシーニョ監督(70)ら3人が新型コロナウイルス陽性を発表していたが、この日、あらたに選手、スタッフ合わせて選手2人、スタッフ8人が陽性だったことが明らかになった。大規模な感染を受け、試合開催が困難であると判断した。この大一番は、2万4000枚のチケットが完売していた。

代替試合の日程は今後、検討する。試合日が年明けになる可能性もあり、村井満チェアマンは「来季の開幕を調整することを検討しないといけないかもしれない。条件をふまえて調整したい」と、来シーズンにも影響が出る可能性を説明した。

柏は1日に選手1人の陽性が判明し、3日にネルシーニョ監督とスタッフ1人の陽性を発表。3日の仙台戦(ユアスタ)が中止となり、クラブは3日に選手38人、チームスタッフ17人、フロントスタッフ14人、関係者13人の計82人のPCR検査を実施していた。決勝の試合開催に向け、安全を担保するための検査だったが、厳しい現実が待っていた。

これを受けてJリーグと柏、東京が協議。濃厚接触者が確定していない状況で、選手登録が安全な形で行えない可能性があることから、7日の開催は難しいという判断にいたった。

東京が11月中旬からアジア・チャンピオンズリーグに出場することも決まっており、代替日の難しい調整が待っている。

村井満チェアマンは「国立での開催を希望しているが、我々だけで決められるものではない。日程を決めた上で相談したい」と話し、試合会場の変更になる可能性を示唆した。