ヒムナシア・ラ・プラタの監督を務める元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏が、脳内にできた血栓を摘出する手術を受けた。3日、アルゼンチン紙『ラ・ナシオン』が伝えた。
10月30日に還暦を迎えたマラドーナ氏は、歩行困難の症状が見られるなど、ここしばらく体調不良を訴えていた模様。主治医を務めるレオポルド・ルケ氏の勧めもあり、2日にラ・プラタの病院に検査入院していたことが明らかになった。
マラドーナ氏はその後、2日に受けた検査で慢性の硬膜下血腫が見つかった。同氏はビセンテ・ロペスのオリボス総合病院へと転院し、同病院で血腫の摘出手術を受けた。
手術後、報道陣の前に姿を見せたルケ氏は、マラドーナ氏の状態について説明。「慢性的な硬膜下血腫は無事に摘出された。彼は手術によく耐えたよ。彼は意識もあるし、すべてが順調だ」と語り、約1時間20分に及んだ手術が成功に終わったことを明かした。また、病院の前には数十人のファンが駆けつけていたが、ルケ氏の発表の後、集団からは国の“伝説”の名前を叫ぶチャントが巻き起こったという。
なお、硬膜下血腫とは軽微な頭部外傷の後、1〜2カ月かけて硬膜と脳の隙間に血が溜まる病気を指す。症状としては脳が圧迫されることによって引き起こされる頭痛や歩行困難のほか、物忘れなど認知症に似た精神症状が挙げられる。ただ、適切な時期に治療が行われれば基本的に完治する疾患でもあるという。
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