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元大関朝潮、高砂親方が定年会見 横綱なれずも「ツイている人生」 - 産経ニュース

大関昇進の伝達を受けた朝乃山。左は高砂親方=3月25日午前、大阪市中央区(恵守乾撮影)
大関昇進の伝達を受けた朝乃山。左は高砂親方=3月25日午前、大阪市中央区(恵守乾撮影)

 大相撲11月場所(8日初日、両国国技館)後の12月9日に65歳を迎えて定年となる元大関朝潮の高砂親方(64)=本名・長岡末弘=が4日、オンラインで記者会見し、43年間の大相撲人生を振り返った。横綱朝青龍や大関朝乃山を育て「非常についている人生を送っているのではないか。ツキは使い果たしたかな」と笑った。定年後は名跡を変更して再雇用で日本相撲協会に残る意向。高砂部屋の後継者は今後決める。

 高知県出身。近大を経て昭和53年春場所で初土俵を踏んだ。突き押しを武器に活躍し、58年春場所後に大関昇進。33歳だった平成元年春場所で引退した。

 思い出深いことに昭和60年春場所の初優勝を挙げ、「一回でも優勝できたらよしとするか」と笑みを浮かべた。横綱昇進は果たせず、「なれなかったからこそ、逆に親方になったという部分があるかもしれない。今度は(横綱を)作ってやろうかと」と話した。

 横綱に育てた朝青龍は暴行問題などの不祥事を起こし、平成22年初場所後に引退。「当時は必死。何をどうしたらいいか分からない。無我夢中でやってきた。かばうのもかばいきれない部分もある。自業自得」ときっぱりと語った。

 横綱昇進を目指す朝乃山に向けては、「攻めの相撲と、右四つの形をつくってもらいたい。優勝の仕方は知っているわけだから、どうやって自分でつかみとるか」と期待を込めた。

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