日本サッカー協会(JFA)は23日、日本代表の斉藤俊秀コーチ(47)が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことを発表した。同コーチは無症状で、発熱など、体調不良の症状はないという。A代表は25日の国際親善試合・韓国戦(日産スタジアム)、30日のW杯2次予選・モンゴル戦(フクアリ)へ向け、22日から神奈川県内で合宿を行っている。この日の朝、当該コーチ以外に実施した検査で、全員の陰性が確認された。
斉藤コーチらスタッフ陣は21日に、宿泊先のホテルに集合。宿舎の入り口で検査を受けたが、同コーチを含め、スタッフ全員の陰性が確認された。だが、翌22日の朝、迅速に検出可能なスマートアンプ法による検体を提出後、疑わしい結果が出た。再検査を行い、PCR検査も実施し、斉藤コーチの陽性が判明した。以降は隔離措置が取られている。なお宿泊フロアはスタッフ、国内組、海外組と3つの階に分かれている。
オンラインで取材対応した反町康治技術委員長(57)は「全員で集まっての活動の前に判明したので、基本的に選手との接触がないわけですから濃厚接触者はいない。行動履歴を聞いても、保健所の判断も含めて濃厚接触はいない」と強調した。同コーチは21日に行われたJリーグの試合を観戦には行かず、集合先の宿舎に到着。同コーチを含めたスタッフは各自の部屋に別れ、夕食もおのおのの部屋で、配られたものを食した。
Jリーグではクラスターが発生したG大阪が活動を停止し、この日から活動再開した。反町委員長は「怖いことは潜伏期間があること」とした上で「予防をしながら活動をしていくしかない。前に進んでいくしかない」。予定通り、25日の韓国戦、30日のモンゴル戦の実施を明言した。
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