角田裕毅に対する関心は日本を超えて海外に広がっている。F1は2021年シーズンの開幕バーレーンGPを終えて「Yuki Tsunoda’s Stunning F1 Debut(邦題:角田裕毅の鮮烈F1デビュー)」と題した角田裕毅の特集動画を公開した。
この動画は決勝レースのスタートからフィニッシュに至るまで、角田裕毅のコース上でのオーバーテイクシーンを収録したもので、記事執筆時点で86万回の再生回数を記録。書いている傍から次々と数値が増えていく。
F1はバーレーンでのレース終了後にハイライトを除く計11本の動画を公開しているが、角田裕毅の特集動画を上回る再生回数を記録しているのは、各ドライバー達の無線でのやり取りを収めた映像の1本のみだ。
動画には「彼が今年表彰台に上がったとしても僕は全く驚かない」「なんてデビューだ。このルーキーはアロンソ、ベッテル、ライコネンといったレジェンド達を交わした。彼は自身を誇りに思うべき」「まだ最初のレースが終わったばかりだというのに、すでにF1コミュニティの大部分が彼を応援してる。みんなこの男が大好きだ」との海外視聴者からのコメントがズラリと並ぶ。
収録されているのは以下の8回のオーバーテイクシーンだ。
7周目 | 対ジョージ・ラッセル |
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9周目 | 対セバスチャン・ベッテル |
21周目 | 対エステバン・オコン |
24周目 | 対セバスチャン・ベッテル |
26周目 | 対フェルナンド・アロンソ |
36周目 | 対セバスチャン・ベッテル |
38周目 | 対キミ・ライコネン |
56周目 | 対ランス・ストロール |
13番グリッドの角田裕毅は、スタート後にややホイールスピンを抱えながらもターン1へ向い、エステバン・オコンとの接触を避けるべくバックオフ。オコン、キミ・ライコネン、セバスチャン・ベッテルに先行を許して16番手に後退すると、続けてジョージ・ラッセルとセルジオ・ペレスにも前を許した。
レース展開が落ち着いた7周目、角田裕毅はターン1でラッセルをアウト側からオーバーテイク。反撃の狼煙を上げた。
ベッテルとオコンを立て続けに抜き去ると、26周目には憧れのフェルナンド・アロンソを交わして「ふぅ!」と一言。レポーターのテッド・クラヴィッツは「紳士、淑女の皆さん。こちらがF1に新しくやってきた角田裕毅です」との紹介に続けて「我々は今年、シーズンを通して何度かこうした光景を目にする事ができるでしょう」と期待を示した。
38周目にはグリッドの中で最も経験豊富なライコネンと最年少、角田裕毅のバトルが勃発した。
ターン1では上手く仕掛けられなかったものの、ターン4手前で抜き去りポイント圏内に浮上。ファイナルラップではランス・ストロールをターン1イン側から刺し、9位でチェッカーフラッグを受けた。
チームは無線で「ユーキ、9位でチェッカーフラッグだ!ファンタスティックなレースだ!今年は楽しいレースが期待できそうだ」と労をねぎらい、角田裕毅は「週末を通して頑張った甲斐があったね。決して楽ではなかったけど、本当に良いF1デビューになったし、みんなの事を本当に誇らしく思う。ありがとう!」と返した。
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