姉妹金の川井梨紗子＆友香子五輪延期のコロナ禍で「ボコボコの殴り合いのケンカもした時もあった」 - スポーツ報知

◆東京五輪　レスリング女子５７キロ級決勝（５日・千葉・幕張メッセ）

　女子５７キロ級・川井梨紗子（ジャパンビバレッジ）が金メダルを獲得した。決勝でイリーナ・クラチキナ（ベラルーシ）を下し、五輪２連覇を飾った。今大会は妹・友香子が６２キロ級で初の金メダルを獲得。夏季五輪で日本初の同一大会姉妹金メダルとなった。

　試合後は姉妹そろって会見に応じ、一番大変だった時期を聞かれると、梨紗子は「大変じゃなかった時がないです。本当に（五輪が）延期になってから、ケンカがちょっと増えて、ぼこぼこの殴り合いのケンカもしたことがあって、自分的にはそれが苦しかったと思いましたね」と仲良し姉妹に亀裂が入りかけたことがあったと明かした。けんかの原因については「そんな大きなことじゃないですけど」としながらも「延期になってなかったらこんなこともなかったのにって思った時もありました」と振り返った。

　友香子も「梨紗子と同じで大変じゃなかった時は無いんですけど、（五輪代表に）内定するまで予選から始まって、本当に気持ち的にも苦しい状況が続いた」と明かした。

　コロナ禍で感染しないように自分の体調管理を気にしながら、互いに苦しい時期を二人三脚で乗り越え、五輪の頂点を達成。友香子は「ずっと苦しかったんですけど、それも全部今日この日のためにあったんだなと思います」とかみしめた。

　姉との姉妹の絆の深さに友香子は「ここまでくる道のりは長かったんですけど」と言うと、「うれしい時も苦しいときも～～」と語尾をためにためこんで、「一番感謝しています！」と一気に吐き出すように言って姉の顔を見つめた。

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