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東京マラソン、21年大会を来春に延期 22年大会は史上初の中止 - 毎日新聞 - 毎日新聞

通常開催だった2019年の東京マラソン。東京駅前のフィニッシュ地点は、多くのランナーであふれていた=東京都千代田区で2019年3月3日午後1時9分、宮武祐希撮影 拡大
通常開催だった2019年の東京マラソン。東京駅前のフィニッシュ地点は、多くのランナーであふれていた=東京都千代田区で2019年3月3日午後1時9分、宮武祐希撮影

 東京マラソン財団は17日、10月17日に予定していた「東京マラソン2021」の開催見送りを決めた。来年3月6日に延期し、同日に開催予定だった「東京マラソン2022」を中止扱いとする。新型コロナウイルスのさらなる感染拡大防止のためで、中止は2007年の大会創設以来初めて。

 同財団は17日、東京都内で理事会を開催。大会要項には「開催1カ月前以降に緊急事態宣言が発せられている場合は中止」と定めていた。大会名称を引き継ぐことで、今年の大会に参加予定だった約2万5000人の一般ランナーの出走権を来年の大会に持ち越せるようにした。出場しない場合は参加料を全額返金する。

 国内最大の市民マラソンの東京マラソンは昨年から2大会連続で、新型コロナの影響により大会の規模縮小や延期を余儀なくされてきた。昨年3月の前回大会は約3万8000人の一般ランナーの参加を取りやめ、200人程度のエリート選手に絞って実施。今回は当初、3月7日に開催予定だったが、同財団は昨年10月、一般ランナーも参加できるように約半年の延期を決めた。感染防止策として一般ランナーの参加数を例年より1万人以上少ない約2万5000人まで減らしたが、中止を決断せざるを得なかった。

 東京マラソンは浅草や銀座など都内の観光名所を巡るコースで、市民ランナーに圧倒的な人気を誇る。例年30万人以上が応募し、抽選倍率は10倍を超える。多くのボランティアやスタッフらが参加し、沿道の観戦者数も100万人規模の大規模イベントのため、感染リスクを避けるのは難しかった。【小林悠太】

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