大相撲の横綱審議委員会(横審)の定例会が23日、都内で開かれ、11月場所を休場した横綱白鵬(35=宮城野)と横綱鶴竜(35=陸奥)に「注意」の決議を下した。

白鵬は途中休場した7月場所後の8月に右膝を手術し、9月の秋場所を全休した。横綱鶴竜も7月場所を右肘靱帯(じんたい)損傷などで途中休場すると、腰痛なども併発して秋場所を全休。秋場所後に行われた横綱審議委員会の定例会で矢野弘典委員長は、断続的に休場が続く両横綱に対して厳しい意見が出たことを明かし、11月場所の様子を見て、何らかの決議を下すかどうかを話し合うとしていた。

白鵬は11月場所前に行われた合同稽古に参加し、新大関の正代と三番稽古をするなど順調な調整ぶりを見せていた。しかし、右膝が完治していないことなどを理由に11月場所を休場。鶴竜も腰痛などが完治していないとの理由で休場し、ともに3場所連続休場となっていた。ここ最近の6場所では、白鵬の皆勤は19年九州場所と今年の春場所の2場所、鶴竜の皆勤は今年の春場所の1場所だけだった。