白血病から復活を目指す池江璃花子(20=ルネサンス)が、復帰5戦目で初めて優勝した。決勝で25秒77を出して1着でフィニッシュ。レース復帰した昨年8月を「第2の水泳人生の始まり」と位置付けており、池江にとっては、うれしい“初優勝”となった。

予選は5組に登場。2位以下を引き離して26秒38。全体の1位通過をしていた。50メートルバタフライは非五輪種目だが、日本選手権(4月、東京アクアティクスセンター)の参加標準記録27秒52を一発でクリアした。

池江は、20日に2年1カ月ぶりに本命種目の100メートルバタフライに出場した。日本選手権参加標準記録を突破する59秒44で3位。本人は「こんなにきつかったっけ。なかなか難しいですね」と率直な感想を口にしていた。一夜明けて、距離が最も短い種目でスピードを発揮。国内トップがそろう試合ではなかったが、昨年8月29日のレース復帰から176日をかけて、ついに試合で1位になった。

池江はこれで50メートル自由形、100メートル自由形、50メートルバタフライ、100メートルバタフライと4種目で日本選手権の出場資格を確実にした。20日には同選手権の出場については「これから検討していきたい」と体調や状態を見極める考えを示した。