<オープン戦:パドレス4-1エンゼルス>◇16日(日本時間17日)◇アリゾナ州ピオリア
エンゼルス大谷翔平投手(26)が、メジャーで自己最速となる101・9マイル(約164キロ)をマークした。右肘の手術前、18年5月30日のタイガース戦で計測した101・1マイル(約162・7キロ)を上回った。
3回1死一、二塁、2番タティスを2球で追い込み、3球目の直球で力を振り絞った。リリースの瞬間に声を上げて腕を振り、全力投球したがファウルとなった。球団によれば、トラックマンのデータで101・9マイルをマーク。その後は2球、スライダーを続け、三飛に打ち取った。
この日は「1番投手」でメジャー初の“リアル二刀流”で臨んだ。1回表の第1打席で中前打を放ち、攻撃終了後の1回裏、先発マウンドに上がると、先頭のオグラディに3球目の真ん中スライダーを捉えられ、右翼線への三塁打を浴びた。無死三塁といきなりピンチを迎え、2番タティスと対戦。フルカウントからスプリットを低めに落とし、空振り三振を奪った。
1死三塁とし、続くクロネンワースには追い込んでから99マイル(約159キロ)の内角直球で押し、遊ゴロに打ち取ったが、この間に三塁走者が生還。先制点を与えた。4番プロファーはカーブで中飛に仕留め、1回を1失点で終えた。
2回は先頭のマイヤーズから空振り三振を奪い、その後もリズムよく投球し、3者凡退。8球で終えた。
3回は2死満塁のピンチを背負いながら、4番プロファーをカーブで三振に打ち取り、無失点で切り抜けた。
4回は3者凡退。62球で交代し、投手としては4回2安打1失点、2四球5三振の結果だった。
オープン戦3度目の登板を振り返り、「狙いに行った時に三振取れたところは良かったですし、逆に投げ損じもあったので、悪かったところは投げ損じと無駄な四球はやっぱり一番(の課題)かと思います」と手応えを反省点を口にした。
打者では2打数2安打1四球で、投打で存在感を発揮。打率を6割3分6厘まで上げた。18年のサイ・ヤング賞左腕スネルとの対戦については「僕の中では2打席目が良かったですね。追い込まれ方も良かったですし、追い込まれてからの四球を選ぶ姿勢も良かったので、そこが一番、自分としては良かったのかなと思います」と納得の表情で振り返った。
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