阪神・矢野燿大監督(53)が今季限りでの退任を表明。キャンプイン前日の辞意表明は衝撃的で、球界OBの見解も分かれた。元阪神投手の江本孟紀氏(74)=本紙専属評論家=は「矢野はタブーを破ってしまった」と、選手の士気に与える影響を懸念した。
監督として、この時期に言ってはいけないことだ。さあキャンプイン。ここから戦いが始まるという日に、指揮官が「辞める」では、明らかに選手の士気に影響する。矢野はタブーを破ってしまったと言わざるをえない。
今年に懸ける思いはわからないでもない。覚悟を固めて臨むことは、悪いことではない。それでも、退任する決意は胸に秘めて「思い切って、全精力を傾けて、勝つぞ」。そう告げれば済む話ではないか。
しかもエモトが聞くところによると、選手の前で「辞める以上は、好きなことをさせてもらう」と宣言したそうだ。これが事実なら、開き直りというか、どこか投げやりな空気も醸し出している。
そもそも監督とは、メンバー表に名前を書き込む権利、つまり、選手の生殺与奪を握っている。いちいち断らずとも、好きにやっていい。マスコミなどの批判も気にせず、信念を貫けばいい。
また、それほどの権限を持っているからこそ、監督の責任は重い。そこを理解していれば、安易に「辞める」などと口にはできないはずだ。
もちろん、球団側も、これを許してはいけない。「待て」と止めるべきだったし、それでも言うのであれば、シーズン終了など待たず、「今すぐ辞めてくれ」と通告すべきだろう。かつて「ベンチがアホ」とやって、翌日に引退した選手もいたのだから。(本紙専属評論家)
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