男子1回戦が行われ、名門・能代工(秋田)が九州学院(熊本)に72−77で敗北し、1回戦で姿を消した。来年3月に能代西高と統合し校名が能代科学技術高になるため、全国大会“最後の能代工”となった。
前半から積極的に攻め、第3Qを10点差の以上の差をつけて終了。しかし第4Qに逆転され、力及ばず。小野秀二監督(62)は「コートで出ているのが自力の力。本来いけるところをミスが出て相手に持っていかれる。今年はこのゲーム展開が続いていたので、そこを改善できなかった」と振り返った。
能代工は日本人で初のNBA選手となった田臥勇太(現宇都宮)の在籍時に総体、国体、選抜大会を3年連続で制し、史上初の9冠を達成。人気漫画「スラムダンク」に登場する高校のモデルにもなっている超伝統校だ。
歴史ある名前で挑む最後の大舞台に中山玄己主将(3年)は「(世間から最後だと)今まで言われ続けてきて、自分の中ではプレッシャーに感じるといいプレーができないので、あまり感じないようにしていた」と振り返る。能代工の伝統に幕を下ろしたが、中山は「今日、何本か自分たちのいいバスケットができたと思っている。後輩はその姿を見ていると思うので、これから能代工業のバスケットとか、伝統を引き継いでいって欲しい」と後輩へ思いを託した。
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