18年ピョンチャン・オリンピック(平昌五輪)銅メダルのロコ・ソラーレと、北海道銀行の決勝で珍しいシーンがあった。

第4エンドで北海道銀行スキップ吉村が2投目でハウス中央を狙った。ドンピシャのドローショットで中央にぴたり。NO1になったかと思われたが、スイーパーのブラシが石か相手のブラシに接触した可能性があった。最高のショットだったが、北海道銀行側は自らルールに抵触したとして、石を無効とした。

カーリングでは審判は存在せず、石の距離をメジャーではかる係員がいるだけ。選手は、お互いに相手を尊重しながらフェアプレーの精神で、試合を進める。規則に抵触した場合は、選手同士で解決することがカーリングの精神だ。

得点差が開いた際に、負けている方が試合を終了する場合も、ギブアップという言葉は使わない。カーリングでは「コンシード」といって、その精神は「相手の勝ちを認める」ということ。選手同士がお互いをリスペクトしあいながら、試合を進めていく競技だ。