<オープン戦:阪神1-0巨人>◇14日◇甲子園
阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22=近大)がオープン戦4号本塁打。阪神のドラフト新人では、72年の望月充(大昭和製紙)3本を超え、単独で最多となった。
◇ ◇ ◇
こういう選手がいるんですね。佐藤輝はなにもプロに入って教えられたわけじゃないのに、こうやって結果を出す。えらい選手が出てきたもんですな。
長いことプロ野球界でお世話になってますが、今までにないタイプといえるでしょう。田淵でも、掛布でも、松井でもない。松井もどちらかというとプルヒッターでしたからね。
佐藤輝の場合、内外野できるわけでしょ。あえていうなら太さん(中西太氏)。長打力があって、守れるし、走れる。でも(三塁手の)太さんは外野はできませんわね(笑い)。
ふっと思い出したのは1958年(昭33)、長嶋(茂雄氏)がプロ入りしてきたときのことです。初めてオープン戦で長嶋をみたとき、これは太刀打ちできんと思いましたわ。
あの長嶋のスケールの大きさには、だれもがかなわんと感じた。その年からわたしはオールスターで長嶋と三遊間を組むわけですが、当時の雰囲気を思い出させますな。
今、佐藤輝をみる周りの視線は、同じような感じと違いますか。ちょっとオーバーですかね。外野の身のこなしも板についてる。巨人監督の川上(哲治)さんが王と長嶋を使い続けたように佐藤輝を育ててほしい。
まずは外野で開幕させるのがチームのプラスに働くと思いますね。個人的に大山を「4番三塁」に固定すべきという考えが前提にある。つまり一塁マルテ、外野はサンズ、近本、佐藤輝の布陣ですな。
わたしはマルテの評価は低かったが、ひょっとしたら今年はサンズの上をいくかもしれません。阪神が優勝争いに加わることは間違いない。巨人はちょっと疲れてますな。
佐藤輝の育成も含めて矢野監督の手腕に掛かっている。事実、長嶋は時代を変えました。阪神も佐藤輝の加入で世代交代に成功しました。あとはショートですな。(日刊スポーツ客員評論家)
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