新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したG大阪は10日、新たに3試合のJ1リーグ戦中止を発表した。8日までに計8人(選手6人、スタッフ2人)が陽性判定を受け、2週間程度のチーム活動休止を決定。これで6試合連続中止となり、代替日が調整できなければ「みなし開催」となるため、クラブは早ければ今月下旬や、夏の東京五輪期間中に試合に挑む覚悟を示した。
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G大阪にとっては苦渋の決断だった。計8人の陽性者を出すというコロナ禍での6試合連続中止。代替日が設定できない場合、今季導入の「みなし開催」で0-3の敗戦扱いとなる。最悪は6戦全敗、失点18が成績に加わる。J2降格の可能性も生まれる。
「当然、その(みなし開催)覚悟もして今回の判断に至った。腹をくくった形での判断をさせてもらった」。この日夜、オンライン会見した小野忠史社長(59)は心情を明かした。
G大阪は4月からACLが始まり、勝ち進めばさらに強行軍になる。その中で今回の6試合を組み込まなければならない。最短で日本代表が2試合行う今月末に、東京五輪期間の7、8月も実施する可能性もある。小野社長は「極端な話、中1日でも組めるのであれば挑戦したい。我々は無理してでもやるという覚悟で臨みたい」と、背水の覚悟さえ示した。
2日から3日間で6人の陽性者を出した。大阪府からクラスター認定された4日時点で、吹田保健所からは2週間程度の活動休止を提案された。ただ、5日のPCR検査で他は全員が陰性だった。濃厚接触者なしの見解も受けた。
クラブはJリーグと協議し、7日から全体練習を再開。その翌8日に新たに2人の陽性者を出し、結果的に傷口を広げた。「(練習再開の)時期が早いかもしれないが、そういう判断をさせてもらったのは事実です」と小野社長。優勝候補だったG大阪が、かつてないハンディを背負った。【横田和幸】
◆みなし開催 Jリーグは今季公式戦が中止となった場合、リーグ戦、ルヴァン杯は代替日が確保できなかった場合、当該試合は開催したものとみなす「みなし開催」に。両チームの不可抗力による中止(荒天など)は「0-0の引き分け」。一方のチームの責任で中止になれば、そのチームが「0-3で敗戦」。代替日はチェアマンが決め、中立地での開催も可能。
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