アカイイトを導いた幸の「大胆なマクリ」
道中、後方5番手に控えていたアカイイトは、3、4コーナー中間地点で外から加速。ラスト600m付近で一気に前をかわしにかかり、直線入口では先頭のレイパパレとの差を1馬身ほどに詰めていた。 「GIですし、阪神の内回りということもあって、早めに動いて長くいい脚を使わせたいというイメージで乗りました。最後は絶対に伸びてくれると信じていました」 大胆なマクリの戦術について、幸はそう振り返る。 幸は、内に刺さりそうになるアカイイトの進路を右鞭で修正しながら叱咤し、前を行くレイパパレを追い詰める。 ラスト100m付近でアカイイトがレイパパレをかわした。そこからさらに伸び、追い込んできた2着のステラリアに2馬身の差をつけ、先頭でゴールを駆け抜けた。 「思ったよりも早く前をつかまえて、最後は一頭になっていたので、あとはもう必死に追っていました」
単勝6490円、3連単339万3960円という大波乱
そう話した幸が実戦でアカイイトに乗るのは、これが初めてだった。 「調教に乗ったとき、少しムキになりやすいところがあったので、折り合いに気をつけようと思っていました。ゲートを上手く出せなかったのですが、向正面に入ったときには思いどおりの位置を取ることができました」 1000m通過が59秒0という比較的速い流れのなか、レイパパレ、アカイトリノムスメ、ウインマリリンといった有力どころは先行し、互いに牽制し合っていた。 アカイイトは、道中、それら「三強」から8馬身ほども後ろに控えて脚を溜め、最後に爆発させた。展開がハマったとはいえ、メンバー最速の上がり3ハロン35秒7の脚でひとマクリにして2馬身突き放すという強い内容だった。 単勝6490円。3連単339万3960円という大波乱の主役となった。 「ベガはベガでもホクトベガ」という実況で知られるエリザベス女王杯は1993年だったが、それから28年後の同レースは「アカはアカでもアカイイト」という結果になった。
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