◆第52回明治神宮野球大会第4日 ▽高校の部準決勝 広陵10―9花巻東(23日・神宮)
3年ぶり5度目出場の広陵(中国)が、最大7点差を追いつかれながらも花巻東(東北)に競り勝ち、初の決勝進出を決めた。2―1の2回2死一、二塁、“広陵のボンズ”こと1年生4番の真鍋慧(けいた)が右越えに3ランを放った。
真鍋は「芯で捉えられた。狙っていた球。いい感じで打てた」と高校通算10号に喜びをかみしめた。「ボンズ」と名付けた中井哲之監督は「遠くに飛ばす技術がある。広角にも打てるようになってくれたら。すごく楽しみ」と大きな期待を寄せた。
8回に花巻東の怪物1年生・佐々木麟太郎一塁手が同点3ランを放ち、アーチ競演となった。真鍋は「同学年で少しは意識する」と対抗心をのぞかせた。
広陵は0―1の2回、押し出し四球で追いつき、内海優太右翼手(2年)の中犠飛で勝ち越し。真鍋の3点本塁打で突き放した。5―2の3回に敵失で加点し、4回は田上夏衣左翼手(1年)の適時二塁打と敵失で2点を加えた。5回は内海の適時二塁打で1点を追加した。8回に佐々木の3ランで追いつかれたが、その裏に主将の川瀬虎太朗遊撃手(2年)が決勝三塁打を放った。
25日の決勝では、中国勢初Vが懸かる。「攻めの野球、全員野球で頑張りたい」と川瀬は意気込んだ。
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