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浦和DF槙野智章が涙の退団会見「大好きなこのクラブで引退したかった」来季へ「どうしたら良いか…」 - スポーツニッポン新聞社

浦和DF槙野が涙の退団会見(C)浦和レッズ
Photo By スポニチ

 契約満了に伴い、今季限りで浦和を退団する元日本代表DF槙野智章(34)が17日、オンラインで会見した。画面に出て来た姿はいつもの槙野ではなく、冒頭から涙が止まらなかった。「まだ整理がついてないです。11月5日に通達され、時間は経ちましたが、毎日、泣いてます。このクラブが好きだから。たかが10年ですが、僕にとってはもの凄く濃かった。大好きなクラブにずっといたかった。このクラブで引退したかったです」

 12年1月に加入、日々、レッズを盛り上げたいとピッチ内外で格闘してきた。サポーターとの一体感を作りたいと試合後の勝利の凱歌(がいか)「We are Diamonds」を全員で歌うことを提案したのもその1つだった。「06、07年以上のものが作りたくて。当初は余所もんが勝手なことをするなとか色々、言われました。でもファンの方があの時間、好きなんだと言ってくれて…。続けることができました」と振り返った。

 首を痛め、この日の練習は一部、別メニューだった。ピッチを走る仲間を見ながら「傍(はた)からみていて心配だなと。リーダーと言うか、そういう選手が出てくればいいなと。興梠選手、西川選手にはベテランの意地を見せてもらいたいし、岩波選手にはDFリーダーとして引っ張ってもらいたい」と話すと、また嗚咽(おえつ)した。

 来季についても新たな1歩を踏み出せていない状況だ。「他クラブで同じ情熱を持ち、違うユニホームを着てプレーすることが想像できない。毎日、どうしたらいいんだろうと。自分でもどうしていいか分からない」。前日、退団を発表するクラブからの公式リリースでは他クラブの一員として埼スタに帰った際、大ブーイングをリクエストしたが「本音を言えば試合したくないですよ。浦和を相手に違うユニホームでプレーする姿は想像がつかない。それくらい難しいことです」。

 約70分、あふれるレッズ愛と涙、涙、涙の会見となった。

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