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【仙ペン】精いっぱいが悲しくて - スポーツ報知

◆JERAセ・リーグ 巨人3―6阪神(2日・東京ドーム)

 ヤクルトの村上が5打席連続本塁打を放った。堂々のプロ野球新記録。ロッテの佐々木朗希がマークした13者連続奪三振に勝るとも劣らない。何よりも、あの王さんを超えたという事実にグッとくる。

 王さんの記録って、そのほとんどが更新不可能と思われていたアンタッチャブルレコード。ただ、落合さんが3冠王に3度輝き、バレンティンが60発でシーズン最多本塁打記録を上書きした。そして今回の快挙である。

 こうなると「868本塁打」という金字塔も塗り替えられる日が来るかもしれない。40発を20年続けても届かない数字。でも「村上ならひょっとして…」と思わせてくれる。だけど切ないな。巨人の大レジェンドの記録更新を、またまたヤクルトの主砲に託さないとならないのか。

 我らが4番。つい最近まで、村上とは胸と胸を突き合わせたライバル関係だったのに。今や劣るとも勝らない…って病み上がりの人に対して何を酷なこと言っているんだ。

 そんなわけで現実は厳しい。これでも精いっぱいの巨人です。相変わらずイマイチの代役陣。もちろん北村に坂本の役割を期待してるワケじゃない。ただ、あれはショッパ過ぎる。

 勝ち越された直後の7回だった。微妙なコースをセルフジャッジし一塁へ歩きかけること2度。結局は見逃し三振に倒れた。1点差だし何とか出塁したいという気持ちは分かる。だけど覇気がないというか、だいたい球審に与える印象だってヨロシクないよね。

 そして誰の代役かも分からない桜井は、やっぱり桜井でした。鬼の形相、仏の棒球。違うな。北村や桜井を責めるのはあんまりだ。

 どうしたって岡本和である。つらいだろうな。4年前に初めて4番に座ってから今が最悪、どん底の時だと思う。このレベルの選手に「意地を見せろ」なんてくだらないエールは無意味です。キツいけど僕らができるのは待つことだけ。

 それでも勝手なおせっかいが頭に浮かぶから困ったもんだ。増田陸ばりの丸刈りで心機一転。それとも4番を少しだけ休んでみるとか…いや、そんなこと無責任な外野が軽々しく口にしちゃいけない。

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