男子テニスの錦織圭(30=日清食品)が18日、観月あこの芸名で活動した元モデルの山内舞さん(29)と結婚したと自身の公式アプリで公表した。11日に都内で婚姻届を提出した。14年に知人の紹介で交際を始め、6年の愛を実らせた。現在は右肩のリハビリ中で、新たな家族とともに東京五輪を控える21年に復活を期す。
約6年の愛を実らせた。錦織は18日に自身の公式アプリで結婚を公表。「お付き合いしておりました山内舞さんと12月11日に入籍したことをご報告いたします。新しい伴侶を得て、再出発を期す来シーズンに向けて、しっかりと準備したいと思っています」などと報告した。節目の30歳でゴールインとなった。
山内さんと出会ったのは14年オフ。知人の紹介で知り合い、意気投合して交際を始めた。その後、山内さんは4大大会やツアー大会に同行。大会期間中に練習コートへの行き帰りの道を2人きりで歩くなど、仲睦まじい姿が度々目撃されていた。錦織は過去に「支えとなる人を見つけて、一緒にツアーを回れたらいいなと思う」と語っており、理想を実現させた形だ。
19年夏の右肘手術以降は新型コロナウイルス感染など離脱の連続。現在は9月末の全仏オープンで痛めた右肩のリハビリ中で、来年2月8日開幕の全豪オープンでの復帰を目指している。最高位4位の世界ランキングは41位まで下降。厳しい状況に寄り添い献身的に支え続けたのが、山内さんだった。
度重なるケガからの復活を期す21年は東京五輪を控える重要なシーズン。16年リオデジャネイロ五輪では男子シングルスで銅メダルを獲得しており「母国開催の五輪は特別。メダル獲得を目指す」と2大会連続メダルを目標に掲げる。ここ数年の大会で、山内さんは関係者席の隅で控えめに応援していたが、もう周囲の目を気にする必要はない。錦織が新たな家族とともに、復活ロードを歩む。
◆錦織 圭(にしこり・けい)1989年(平元)12月29日生まれ、松江市出身の30歳。5歳からテニスを始め、03年に米国にテニス留学。07年10月にプロ転向し、08年2月にツアー初優勝を果たした。14年の全米オープンではアジア男子シングルス初の4大大会準優勝。16年リオデジャネイロ五輪は男子シングルスで日本勢96年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得。世界ランキング自己最高位は4位。1メートル78、75キロ。
◆山内 舞(やまうち・まい)1991年(平3)10月20日生まれ、富山県出身の29歳。12年に芸名・立花舞で舞台デビューし、東京コレクションや神戸コレクションなどのファッションショーにモデルとして出演。後に観月あこに改名し、雑誌のモデルや地元のCM出演などで活躍した。1メートル66。
▽テニス東京五輪への道 男女ともシングルス出場枠は64。21年6月7日付の世界ランキング56位以内の選手の中から、1カ国最大4人までに出場資格が与えられる。条件を満たしても欠場する選手が出ることが予想され、実際は56位のボーダーは下がる見通し。その他に各大陸の国際大会での実績による大陸枠などがある。「過去4年間に国別対抗戦デビス杯、フェド杯に3回以上出場」も条件だが、ケガや、過去の五輪での貢献などによる例外規定もある。
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