【虎のソナタ】
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いよいよ交流戦が始まります。昨年はコロナ禍で開催されなかったので、2年ぶりの実現。阪神関係者、そして阪神ファンにとっては25日からのロッテ3連戦はノスタルジーに包まれそうです。そう、鳥谷敬が甲子園に帰ってきます。
阪神在籍時は追いかけ倒していたビヤ樽編集委員三木建次は「コロナの入場制限がなかったら、どれだけ盛り上がったやろなあ。それが残念」。 2019年9月30日のシーズン最終戦は満員の甲子園が退団する鳥谷のカーテンコールに揺れました。
「どんな様子か、ロッテの練習も目をこらして取材する。最近はなかなかスタメンで出る機会は少ないようやけど、井口監督、なんとかして出番作ってくれへんかなあ」
ロッテではもっぱら代走、代打、守備固め。バックアップメンバーとして若いチームを下支えしています。21試合出場、25打数7安打0打点、打率・241。5月は1安打です。安打は7ですが、四球を6個選んでいるのはさすが。どんな状況でもどんな立場に置かれても一喜一憂せず、自分のやるべきことを淡々とこなす鳥谷のプレースタイルは、ユニホームを着替えても不変のようです。
そこに割って入ったのは運動部長大澤謙一郎。難しい顔をして「今回の3連戦は鳥谷の将来の阪神監督就任に向けた大きな布石になると思いますよ」と言い出した。オイオイ、なんとも大げさな。「この3連戦が無観客にならなくてよかった。今回甲子園でプレーすることでやっぱり阪神ってええなあと感じてくれたらと思っているんです」と話した後、こう続けた。「おそらくロッテにいって、マスコミのプレッシャー、ファンの重圧が軽減されて、楽になった。『これこそ俺が求めていた野球をする環境だ』と思ったと思うんですよ。でもそれは最初だけで、心のどこかで寂しさを感じているのでは…。プロ野球は人気商売ですからね」
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