プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(55)の長男、慶大・清原正吾内野手(3年=慶応)に、待望の初安打が生まれた。

「全部の球に食らいついていく気持ちでした。結果はついてくるものだと思っていた。1打席1打席、一発勝負の気持ちでした」と話した。

「7番一塁」で3試合連続でスタメン出場。1点を追う2回2死一塁。今秋ドラフト候補の最速150キロ左腕、法大・尾崎完太投手(4年=滋賀学園)に2球で追い込まれたが、カウント0-2からの4球目、外角129キロにうまくバットを合わせて遊撃手の脇を抜ける左前打を放った。この試合のチーム初安打となり、一塁上で手をたたいて喜び、3日続けて観戦に訪れた父和博氏もスタンドで笑顔を見せた。

正吾の背番号「3」は、和博氏が西武時代に着けていた思い出深い番号。その背番号を選んだ理由について「僕の好きな数字です。(父の影響は)多少はあります」と明かした。