ヤクルトがソフトバンクを自由契約となった内川聖一内野手(38)を獲得することが7日、決定的となった。同日に12球団合同トライアウトが行われ、戦力外通告を受けた選手との契約が可能になった。背番号は小早川毅彦氏(59)=本紙専属評論家=らが背負った「7」を検討していることが判明。得点力向上へ、通算2171安打を誇る天才打者の調査を進めていた。
「ヤクルト内川」誕生が決定的となった。中日も獲得調査に乗り出していたが、ヤクルト入団が有力となった。
通算2171安打を記録している内川は今季20年目で初めて1軍出場がなかったが、2軍戦では42試合で打率・327、1本塁打、17打点。ウエスタン・リーグ最終戦後には「このままでは終われない。野球をやめる決心がつかなかった。内川が必要だと言ってくれる球団が出てくれることを祈っている」と現役続行の意向を表明していた。
獲得調査を進めていたのが2年連続最下位に終わった今季、リーグ5位の468得点に終わったヤクルトだった。首位打者を2度獲得したバットコントロールは健在で代打や一塁、外野で起用可能。加入すれば、豊富な経験や打撃技術は若手への好影響も期待できる。
加入が決定した場合の背番号は「7」を検討していることが判明した。同番号は過去に町田行彦氏、豊田泰光氏が背負い、1997年からは広島から戦力外通告を受けて入団した小早川毅彦氏(本紙専属評論家)がつけた。小早川氏は同年4月4日の巨人との開幕戦(東京ドーム)で斎藤雅樹氏から3打席連続本塁打。「野村再生工場」で復活し、同年のリーグ優勝に貢献した。田中浩康・現DeNA2軍守備走塁コーチが退団した2017年以降は欠番となっていた。
横浜(現DeNA)時代は「25」「2」、ソフトバンク時代は「24」「1」を背負った内川が、新しいユニホームに袖を通す可能性が高い。燕ファンが期待するのは、伝説の再現だ。
内川 聖一(うちかわ・せいいち)
1982(昭和57)年8月4日生まれ、38歳。大分県出身。大分工高から2001年ドラフト1位で横浜(現DeNA)入団。08年に右打者最高打率の・378で首位打者。10年オフにFAでソフトバンクに移籍。主なタイトルはMVP、ベストナイン5度(一塁手で08年、外野手で09、11-13年)、首位打者2度、ゴールデングラブ1度。09、13、15年WBC日本代表。185センチ、93キロ。右投げ右打ち。既婚。今季の背番号は1、年俸は2億5000万円。
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